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転生とらぶる
マブラヴ
1057話
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 確かに酒呑童子といえば鬼の中でもメジャーな存在であり、相当に強力な妖怪なのは間違いないだろう。だが……それでも所詮鬼でしかない。リョウメンスクナノカミを吸収し、爵位級の悪魔を吸収し、更には幾多もの精霊を吸収して混沌精霊と化した俺をどうにか出来るか。そう問われれば、俺は自信を持ってNoと答えるだろう。
 唯一の不安要素は、混沌精霊の特性でもある物理攻撃無効が効果がない可能性が強いってことか。
 ネギま世界の鬼だけに、当然魔力、気、あるいは妖力といったものを使えるだろう。
 物理攻撃ではあっても、そこにそれらの力が組み合わさっている以上、俺にダメージを与える事は十分に可能だ。
 それも、俺の魔法障壁を抜く事が出来れば、の話だが。
 そんな状況でも俺が来るのを止めないというのは、俺自身がどれだけの力を持っているのかを麻帆良の……正確には近右衛門から情報提供を受けており、それが本当の事なのかを直接確認してみたい。そして何より、純粋に現在迎撃に向かっている関西呪術協会のメンバーだけでは酒呑童子の相手をするのは厳しいというのもあると思われる。
 で、近衛がここに残って欲しいというのは、やはり近衛が詠春の……関西呪術協会の長一人娘だからだろう。
 ここの者にしてみれば、近衛は一種お姫様に近い存在なのだから。
 ……神楽坂も残って欲しいと言っているのは何でだ? 近衛の友達だってことでか?
 ああ、それと部屋の中での会話を聞いていたというのもあるんだろうな。
 身体が鈍ってるだの、余計な肉がついているだの、果てにはストリップショーだからな。陰陽師が不安に思ってもしょうがない。
 ……きっちりと神楽坂の身体は見ていた癖に。
 何気にこの陰陽師って結構女好きだよな。今もチラチラとあやかと円に視線を向けている。
 いやまぁ、肩や胸元、背中の大きく開いているパーティドレス、アラブの踊り子の如きシースルーの衣装を着ている2人だから、男であれば目を奪われるのは当然なんだろうが。

「部屋の中では色々と言ったが、全員戦力としては十分以上に期待出来る。それに、これもさっき言ったと思うが、シャドウミラーと関西呪術協会が協力体制を取るという意味ではもってこいのイベントだろ」
「……分かりました。これ以上言っても時間を無駄にするだけですね。ですが、くれぐれも気をつけて下さい。酒呑童子はもとより、連れられている鬼の方にしても相当の力を持つ者達です。せめてもの救いは、茨城童子がいない事でしょうが……」

 茨城童子、確か酒呑童子の部下だった鬼だな。酒呑童子が殺された時に逃げ延びたとか何とかだった気がするが……ああ、逃げ延びたから今回の酒呑童子の復活に顔を出さないのか?
 それも今回の酒呑童子が本物ならの話だが。

「では……行きますが、よろしいですね?」

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