暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
ALO編
第131話 猫と風の妖精の命運
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〜桐ヶ谷家〜
「……ふぅ」
リーファ事、桐ヶ谷直葉は ゆっくりと身体を起こし、アミュスフィアも取り外した。今日は、いつになく長時間のログインだった為か、疲労感も若干だが感じていた。
「……絶対に、驚きの連続だったからだよ。……これ」
直葉は、ん〜っと、背筋を伸ばしつつ、現在の時刻を確認した。
この時間なら、母親である桐ヶ谷翠も帰ってくる時間だろうか、一声はかけるべきだろうか? と、そんなことを考えながら、直葉は手探りでヘッドボードに置いてある携帯端末を手にとった。
外装と一体化したELパネルにログイン中の着信履歴が表示される様になっている。
「って、はぁ? なにこれ!?」
目を擦っていた直葉だったが、履歴を目の当たりにして、目を見開かせた。
着信は全部で12件。
その全てが、長田慎一からのものだったからだ。アミュスフィアの安全装置の1つで、緊急時の着信等では自動ログアウトをする措置がある。その相手は、公共機関の警察や病院、そして家族等を設定しており、緊急タグ付き電話に限るが、自動でログアウトする事が出来る。……が、勿論 長田慎一の番号はそれには含まれないので、ずっと……ひたすら無視をし続けてしまったようだ。
だが、それにしてもこの時間帯を考えたら異常だろう。
普段の直葉であれば、学校ででも 竹刀制裁をしてやろうか?と思えるが、件数も異常な程多いので、仕方なく連絡を取ろうと携帯を開いてコールバックをしようとした所で。
“〜〜〜♪”
まるでタイミングを狙ったかの様に、13回目の着信が入った様だ。青く発行し、光が点滅している。直葉は、ため息を一つ吐くと、通話ボタンを押して耳元へと運ぶ。
「もしもし? 長田クン? なんなのよ、一体?」
『あっ! ようやく出た! もーーっ 遅いよ直葉ちゃん!!』
「何がもーーっ、なのよ。ちょっと中でゴタゴタしててね」
『そ、そんな事より、大変なんだよっ! シグルドの野郎、僕たちを……、いや、そ、それだけじゃない、領主も――……サクヤさんも売りやがったんだよ!』
「はぁ? ……売った? ……どういう事、どういう意味なの? 最初から説明して!」
突然の事の連続で把握しきれない為、直葉はまずは一から説明をしろと、要求した。
長田事、レコンは時間がない、と渋ったものの、話が進まないと判断したようで、説明をする。
『昨日の古森で襲われた時のこと、覚えてる?あの時シグルドの奴、なんかおかしいと思わなかった?』
「……急いでる割には、いつものスローな口調に戻ってるわね。……それに、ちゃっかりまた私の名前呼んで。……今度会った時覚えときなさいよ」
『ふぇっ!?!? い、今はいいでしょっ! 本当に急ぎな
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