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ソードアート・オンライン〜Another story〜
ALO編
第131話 猫と風の妖精の命運
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』
もう聞くつもりが無かったとは言え、そこには一切触れて欲しくなかったのか、直葉は問答無用で回線を切断し、携帯を再び、ヘッドボードに放り投げた。そして、即座にアミュスフィアを被り、現実世界で唯一使える魔法を。詠唱文を口にする。
それは、いつもの大空を飛び回れる幻想世界じゃない。それにそぐわない雰囲気が流れる世界へ、陰謀渦巻く異世界へと戻っていった。
〜ルグルー鉱山都市 宿屋〜
「ん……」
ドラゴは、魔法スキルの確認を。
「ん……、確かに重いけど、もうちょっとこう……」
キリトは、自身の武器の確認。
「………“ぺらっ……ぺらっ……”」
リタは、魔道書を読み耽っていた。
ユイは、キリトの傍にいたり、ドラゴの傍にいたり……、リタの傍には中々行かなかった。集中していた、とは言え、若干傷ついてしまうリタだった。
その時。
ぱちり、とリーファのアバターの眼が開く。
「ん、戻ったか」
一番先に気づいたのは、比較的傍にいたドラゴだ。
「おかえり、リーファ」
「お帰りなさいー」
「ん」
それぞれが挨拶をするが、返す時間も惜しんだリーファは口を開いた。
「キリト君っ、ゴメンなさいっ!!」
「……え? ええ?」
「あたし、急いで行かなきゃならない用事ができちゃった。説明してる時間もなさそうなの。それにここにも帰ってこれないかもしれないわ」
「………」
その言葉を聞いた、リタは読む手を止め、本を閉じた。
「……アンタが取り乱すのは珍しい事じゃないけど、そんな顔するのは、あまり無いわね。……何があったの? あたし達に関係すること?」
「う、うん! リタも来てっ! サクヤ達が危ないのっ!!」
「はぁっ!?」
リタも思わず声を上げてしまっていた。
リーファは、現実世界に戻っていたのであり、何故そこで仮想世界の領主の名前が出てくるのか?と混乱してしまったのだ。
「……急を要する、様だな」
ドラゴは、魔法スキルウインドウを消すと、すっと立ち上がった。キリトも頷く。
「じゃあ、移動しながらだったら、話せるだろ? 移動しながら聞こう」
「え……?」
「どっちにしても、ここからは脚を使ってじゃないと、出られないだろう?」
「……わかった。じゃあ、走りながら話すわ」
宿屋を出ると、ルグルーの町の大通を進み、門を目指して駆け出した。そして、再び地底湖を貫く橋へと通りかかった。
その場所にまで到達した所で、リーファは説明を終えた。随分とかいつまんでだが、大体のことは理解したようだ。
「ったく……世話が焼けるわね。……サクヤっ」
リタも
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