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ソードアート・オンライン〜Another story〜
ALO編
第131話 猫と風の妖精の命運
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間はあるんでしょうね??」
『僕もやばい、って思って地下から出ようとしたんだけど……うっかりと石ころを蹴飛ばしてネ……』
電話越しでも判る。
この男は、テレ笑いの様なものを浮かべて頭を掻いているに違いない、と。
「このドジ! 大間抜け!!」
『……なんか、最近直葉ちゃんに怒られるの、気持ち良くなってきたかも……』
「この、どヘンタイ!!! それで!? 連絡できたの!?」
変態発言はこの際聞かなかったことにしたリーファ。今は本当に一刻を争う事態だからだ。
『サラマンダーのサーチャーにハイドを破られて。殺されたとして、復活して領主館に駆け込めばいいやーって楽観視してたんだけど……、あいつら、毒矢で打ってきたんだよ。酷い事するよねぇ……』
その言葉にも突っ込んでいる時間と余裕はない。
「じゃあ、レコンは今……」
『地下水道で麻痺ってて、サラマンダーに捕まってます……。それで、仕方なくログアウトしたんだけど、直葉ちゃんは、中々電話に出ないし、僕直葉ちゃん以外で他にリアルで連絡付く人いないし……、あ、えーっと、ケットシー領主との会談は1時って言ってたから……うわっ! 後40分くらいしかないよっ!! ど、どうしよ直葉ちゃん!?』
「……その会談の場所、判る?」
『詳しい座標までは……、でも、山脈の内側、《蝶の谷》を抜けた辺りらしいよ』
「判った。あとはあたしがどうにかして、警告に行くわ。もう急ぐから切るわよ」
『あ、直葉ちゃん!』
切断のボタンを指先に伸ばしたところで、切羽詰まったように、声が再びながれてきた。
「なによ?」
『もひとつ、今日驚いた事があってね。……驚いた事に、あの引きこもりのリタが今出て言ってるんだよっ! ほんっと、驚きだよねー』
それは、別に今言う情報じゃないだろ!と突っ込みを盛大に言いたかった直葉だった。今は急ぐし、そんなの要らない、っと思ったけれど、答える事にした。今のレコンに良い薬になると思って。
「知ってる。リタは傍にいるし」
『……え?』
時間にして、1,2秒、レコンが固まった所で、直ぐに電話越しに絶叫に似た悲鳴が聞こえてきた。
『………ええええ!!!』
「ああ、今のセリフ、一言一句違えずに伝えとくわ。多分、炎のプレゼントもらえると思うから楽しみにしといたら? じゃあ」
『うわっ! そ、それはやめてっ! それは全然慣れれないし、気持ちよくないっ!』
「この超どヘンタイ!! もう、いい加減にして、時間が惜しいんだから!」
『ちょちょ、ちょっとまって!もう1つあったんだよ!』
レコンは続けて言う。
「ったく何よ、一度に言いなさいよね!」
『えーっと、ね。あのキリトってヤツ、直葉ちゃんとどういう関係なn“ぶちっ!!”
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