暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
ALO編
第131話 猫と風の妖精の命運
[2/14]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
んだって!』
「ったく、良いわ。それで? おかしいって何が?」
正直、昨日のことは……驚きの連続だったため、あの3人に襲われた時の事等、忘却の彼方だ。突然現れた場違いな《スプリガン》と、銀髪の新たな種族《フェンリル》。
その異常さは、能力にも連動しているのか、両方とも初期装備でサラマンダーを殲滅するし、ついさっきに至っては、怪獣映画よろしく、大戦争をしてるし……。妙な疲労感は、間違いなく彼らのせいだ。と思えるのだ。
だからこそ、キリトやドラゴと出会う前の空中戦闘の事は、よく覚えていなかった、忘却の彼方だったのだ。
『最初だよ。サラマンダーが8人で襲ってきて、そこで、シグルドの奴が囮になるって言って1人で皆を連れて行ったじゃない?』
「……ああ、あれ。結局撒くことができなくて、こっち側には3人来たし。彼も結局逃げきれなかったんでしょ?」
『そうなんだけどさ。あれ、絶対アイツらしくないよ。今思えばさ。パーティを分けるなら絶対自分は残って、囮なんて真似、ほかにやらせるでしょ? いつもなら。それに、たった1人に8人もついて行くのも今思えばおかしい行動だと思うし』
「あー……ま、確かにね。殊勲な行動を、と思っちゃったのは事実だし……。心入れ替えたかな? とも思えたんだけど、その後の態度みたら、そうでもなさそうだったし。……1人に8人は、まあ確かに」
リーファは思い出しながらそう答える。
シグルドの司令官としての腕は確かなもの……、だが、随分と独善的で、常に自分が一番でないと気が済まないところがあるのだ。自身がパーティを抜けようとした時も、メンツの問題ばかりを意識し、個人の意思等聞く耳もなかった。
そんな男が、自己犠牲的な行動は全然といっていいほど、そぐわない。
「でも、それってどういうことなの?」
『だ、だからさぁ! あいつ、サラマンダーと内通してたんだよ! きっと、相当前から!』
「……はぁ!?」
今回の驚きは、キリトやドラゴの2人の驚きをも上回る程の衝撃、驚愕だった。だから、直葉は携帯を握りしめながら絶句をしていたのだ。そもそも、複数のアカウントをとる事はまるで難しい事ではなく、ネットゲームが普及した時から、様々なプレイヤーが使い分けている事だろう。それは、このALOでも同じ事であり、種族間のパワーゲームが繰り広げられているこの世界では、所謂 捨てアカウントでのスパイ行為は日常茶飯事だ。
……が、決まってそう言うプレイヤーのステータスは極端に低い。それは当然だろう、どちらかの種族をメインでしている以上、片方は疎かになってしまうからだ。従来のネットゲームであれば、それなりに上昇する事は出来る様だが、このVRMMOにおいては、それはかなりきついものがある。プレイする人間が1人である以上は、絶対の限
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ