原作介入前
二話、色々あってエクソシストになってました。
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決められた行動だけでしか動けない人形ではなく、今の俺は俺だから。
例え、NPCとしての記憶はなくとも、おそらく、NPC魂が刻みついているからなのだろう。その時はやはり嬉しかったのだ。
そして更に嬉しいことに転生する際に特典もGETしました。やったね!
「おい、デクタ」
「……やあ」
俺の自分の脳内での回想は、とある人物からの声掛けにより、中断される。てか、俺何気にキモっ! 何一人で語ってんの……キムいよ……。
「おい、無視するな」
「あ、ああ、ごめんごめんゼノヴィアさん」
俺が素直に謝ると、幼馴染の彼女は、フンと不機嫌に俺から顔を背け、そのまま朝食を摂る、あ、因みに今のはツンデレのフン、ではなくて、ただのフンです。
俺は止まっていた手でスプーンを動かし、朝の食卓を口へと運ぶ。まあ、朝の食卓といっても朝なのかはわからない。周りを見れば、まだ暗く、夜といっても、疑わないくらい真っ暗だ。だが、教会にある古ぼけた時計は午前5時ごろを指していた。おそらく三十分ほど経てば、日の出が訪れる。
俺は時計から再び、自分の食卓へ目を移したが、スプーンは金属製の食器に何の抵抗もなく、カチャっとした音だけを残し、俺はすべて食べ終わったことを今更ながら気づく。
俺は何時ものように食器を片付けようと、木製の椅子から腰を上げると彼女は何気なく言った。
「……フッ、もう2年も経つんだな」
ゼノヴィアさんは昔を懐かしむように、ボソッと独り言。
俺は聞くべきか、そのまま立ち去るか一瞬立止まったが、直ぐに聞くべきだと再び椅子に腰を下ろす。
「……あの時、お前と別れてから私がエクソシストの見習いとして、3年。そして、お前と再会してから、私達が本格的エクソシストになってからはもう2年経っているが……」
「あ、うん、そだね」
俺は片言の相槌だけを打ち、自分もその流れに沿って記憶を掘り起こす。
俺は転生した。記憶もないまま、いや、データのないキャラクターとしてここに転生した。名前はデクタ・テイン。性別は男で、容姿は多分いいのかもしれない。
ただこの世界の主要人物からしたら地味……かな?いや、気にしたらナルシストになりそうだからもう触れねぇよ。ツケメーンになるから………うん。
まあ、そこまで良いんだよ、ゼノヴィアさんに会うまではね。
てかなんで、兵藤くんのハーレムメンバーとなる一員が、俺の幼馴染なの……。おい、まさか俺は引き立て役になるか……兵藤くんのハーレムへと導く。
いや、考えたら負けな気がするし、どうせ、原作知識は消えるのだ。まあ、消えるといっても断片的である。どうやら転生による仕様らしい。
てかその知識もおぼろげで、もう今になっては自分の妄想だったんではないかと思っている、少しだけ
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