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ソードアート・オンライン〜Another story〜
ALO編
第130話 妖精のお味は?
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なぁ!! ここにはドラゴだっているのに、何で名指しなんだ?」
「自分の胸に聞いてみなさいよ」
「……??」
心外だと首を振ったキリト、そしてこの場にいる男と言えば横で、窓から外を眺めている男もそだろう。だが、リーファは、人差し指を自分の右胸に押さえつけながらそう言う。……何だか、ちょっと傷ついたキリトだった。
そして、リーファが落ちた数分後。
「ちょっと気になった事があるんだけど」
リタは本に視線を落としながらも、2人に聞いた。名前を指定してないから、どっちに聴くのか判らず2人共に反応する。ユイは、落ちて、空になっているリーファの身体の肩に座っていたから自分に聞いたんじゃないと判断したようだ。
「ん?」
「なんだ?」
キリトとドラゴの視線はリタへと向かった。
「あんた達って、知り合いだったりすんの?」
「……何でそう思うんだ?」
そのリタの言葉に即座に反応したのがキリトだった。そして、ユイも視線をぎゅっと2人の方に向けて固定した。
「いや、どっか似たもの同士だ、って思ったし。同じ戦闘バカっぽいし。気のせいか、戦えば戦う程生き生きしてるんだから。誰かさんと誰かさんは」
呆れながらそう言うリタ。キリトはというと、なんだ、そんな事か……、と若干苦笑いをしながらも。答えた。
「そんな事は無いぞ?」
「説得力は無いわ。仮にどんなに理由を取り繕ったところで、仲間っぽいし、同類っぽい」
「……何だか心外だな。魔法バカに言われると」
「うっさいわね!」
ドラゴがそう言うと、キッ!と睨みつけてくるリタ。自分がいうのは構わないが、言われるのは嫌、と言う事らしい。そう感じると同時に、ある言葉が頭の中に浮かぶ。
「成る程、これが横暴……と言うやつか」
浮かんだ言葉を飲み込む事はせずに、すっぱりと吐き出しながら、ドラゴは、ため息を吐いた。それを横で聞いてたキリトは、ドラゴに耳打ちをする。
「……口にチャックしといた方が良いぞ。ドラゴ……。根に持つタイプっぽい」
自身の経験上の事を考えて、忠告していた。そして、勿論、それを訊いていたリタはと言うと、2人を睨みつける。
「……何か言った!?」
「「何でもありません……」」
どこかでこんなやり取りあったなぁ、と思いつつ、リタが言っていた事を思い出し、口は災い、一言余計、と考え 堅く口を閉じる2人だった。
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