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ソードアート・オンライン〜Another story〜
ALO編
第130話 妖精のお味は?
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で、フラッシュバックが起こるのは不都合が多いと思うが、これは、思い出すためのものだからとドラゴは笑った。
「え? 私に何かついてます?」
ユイは、突然笑顔になったドラゴを見てそう聞くが、ドラゴは首を振った。
「違うよ。……なんだろうな。ユイを見てると、安心出来る様な気がするんだ。……それに、ずっと前から知っていた様な、そんな気も……な?」
「ッ……」
ニコリと笑いながらそう言うドラゴを見て、ユイは しゃらん。と言う翅音を立てていた。驚きのあまり、思わず手で口元を抑えてしまう。決して我慢する事が出来ない、と言われている感情の表面化。泣き出しそうになるのを必死に堪えて。
「……?」
何故、そこまで驚くのが判らなかった、ドラゴは首をかしげていた。ユイは……頑張って表情をコントロールした。
「私も……私も、同じです。キリトの事をパパ、と呼ぶ様に……ドラゴさんは、お兄さん……です」
「………ッ。あ、ああ。なら、キリトがオレにとっての父親になるのか?そんなに歳は変わらない、と思うんだがな」
「っ……は、はい! そうですね?」
――……これは、偶然なのだろうか……?
あの時の事が、また、現れた。既視感を感じてしまうのも無理はない、それほどまでに同じ光景だったから。
キリトも2人の事は、見ていた。もどかしささえ覚えるものだったけど……。しっかりと脚を踏み出し、前へと進んでいった。
「そ、その……ドラゴさんは、この世界でする事、視る事って言ってましたが、もう私たちと一緒にいてくれるんですか?」
「……」
ユイはそれが聞きたかったのだ。あの時、一度は別れた。……キリトがフレンド登録をしてくれたけれど、本当はもう会えないのではないかとさえ思ってしまっていた。だから、また会えた事が 本当に嬉しかったのだ。
――……お兄さんじゃないかもしれない。
――同じIDでも、プレイしている人が違うかもしれない。
――……ひょっとしたら、何らかのトラブルで、IDが流出してしまったのかもしれない。
ずっと思っている事だけど、共通していることはある。この人は、優しい人なんだと言う事だった。
「……そうだな。オレも世界樹の上には行ってみたいから。一緒にいる」
そう言って、ドラゴはユイの頭を人差し指でそっと撫でた。くすぐったそうに目を細めているユイ。本当に心地よく、その感触をいつまでも感じていた。
「……はは。娘のユイはやらんぞ?」
「何言ってんのよ。キリト君。引っぱたかれておかしくなっちゃった?」
「……元からでしょ?」
「ひ、酷い言われようだな……」
何処か楽しそうなのは……判るだろう。この時ばかりは、リタも……頬を
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