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ソードアート・オンライン〜Another story〜
ALO編
第130話 妖精のお味は?
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こっちゃって。正直、現実感が……、ま、まぁ仮想世界だけど」
「……馬鹿っぽい」
「も、もうっ うるさいなぁ! リタは!」
リーファは盛大に話している。それだけ、彼女も興奮したのだろう。
「それにしても、あのスプリガンの魔法であんなのになれるのは、あたしも初めて見たわね。一体なにしたの?」
リタは、本に視線を落としたままで、キリトにそう聞いていた。その雰囲気、佇まい……何処となく威圧感すらも感じる迫力、そしてさっきの男が言っていた言葉。彼女が、この世界で最強の魔法使いなのだという事を理解していた。
そして、キリトは軽く笑いながら。
「あー、一応説明するけど、炙らないでくれよ?」
いや、訂正しよう、笑っているのはそうなんだが、キリトはやや引きつった顔だった。
リタは、なにを言っているのか、わからなかった様で、一先ず本をぎゅっと片手で握る要領で、閉じると。
「は? なにそれ?」
「いや、返答を見誤ると、炎で炙られるってリーファに聴いて……」
「あ……ははは……」
リーファは、苦笑いをしながらリタから目をそらしていた。
「……なにバカな事言ってんの?」
「だ、だって、レコンにやってたじゃない。」
「あ、あれは、魔法を教えろ、見たいって言ったからじゃない!」
「……それで、燃やすのは酷いな」
「圏内だし、ダメージ通らないから」
「……『圏内戦闘は、恐怖を刻み込む。』……成る程、同じか」
キリトは、かつての彼女が言っていた言葉を思い出し、『確かになぁ……』とつぶやいていた。
そして、色々と馬鹿話をした後。
「ああ、もう! 変な事はしないから、教えなさいよ」
「あー、わ、判った判った。ただなぁ……、あんまし考えてなくて、正直ユイに教えてもらった魔法を使っただけで……、あの時だって、ブチキレて記憶、若干飛んでて……そんな時に、メチャ強い相手が出てきたから、興奮してたけど、冷静さも取り戻せたらしくて、それで、戻ってこれた? みたいな感じだから」
「……うわぁ、アンタもやっぱ同類か」
「……こわっ」
キリトの言葉を聞いて、やや引いていたリタ。そして隣にいる男と見比べて。
「それにしても、ぼりぼり齧ったりもしてましたよ〜? パパっ」
「ん? ああ。剣もなくなってるし、仕方ないから手づかみで、って感じだったな。モンスターの気分を味わえて楽しかったぜ。ドラゴも、オレの事 モンスターだと思ったみたいだから、それなりに、本格的だったみたいだしな」
「それなりに、どころじゃない。……BOSS級だと思った」
「……戦闘バカ×2」
ニヤニヤと笑うキリト、楽しそうに飛んでいるユイ、やっぱりクールなドラゴ、そして興味が薄れたのか、本に視線を戻したリタ。そ
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