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ソードアート・オンライン〜Another story〜
ALO編
第130話 妖精のお味は?
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リックをやや大げさ気味にして弾くと。
「おおっ!!」
男から、歓声が沸き起こった。どうやら、先ほどのアイテムやら、金額やらが手に入った様だ。
「……じゃあ、オレも話を聞いたからな。後払い金だが、代金だ」
ドラゴも、一応聞いた。と言う事でこのダンジョンで得た金額のみを上乗せした。結構オーク達と遭遇しているから、それなりの金銭になっている。
「うほっ!? ま、マジで!! あんた良い奴だな!? 次に実装されるって噂の種族だから、ひょっとしたら、開発側の人間か? って思ってたけど、それはないみたいだな!?」
更に歓喜に包まれる男。
開発側の人間と言う噂は、あの3人サラマンダー達から伝わったものだろう。これまでに無かった種族だから、そう思ってしまうのも無理はない。だが、今回の件で絶対に違うと さえ思っていた。
ここの世界を運営しているGMは、正直、プレイしている全員が性格が悪いとさえ思っているのだから。無茶苦茶な、設定のクエストを設けているだけで、しょうがないだろう。飛べる、と言う事が大分評判が良いため、そこまで叩かれていないのだが。
「……まぁ、オレも聞いたしな? 実装かどうかは判らないが、開発者側じゃない。とだけは言っておくよ」
「ん〜?んん〜〜♪」
「聞いちゃいないな……」
ホクホクと、財布とアイテムストレージを重くした、サラマンダーの頬は明らかに緩んでいた。そんな彼を見たリーファは、半ば呆れながらいう。
「全く……、アンタ、それは元々仲間の装備なんでしょ? 気が咎めたりしないの?」
その問いに、男はちっちっと舌を鳴らして、答える。
「解ってねえな? 連中が自慢げに見せびらかしてたレアだからこそ、快感も増すってもんなのさ! ……まぁ、オレが装備してたら、絶対に寝返った!? って思われるし、身の危険だってあるから、全部金に換金して、一等地に家でも建てるさ!」
そう答えると、右手を上げながら、ルグルー回廊の方へと向かっていった。……ほとぼりを冷ますために、何日かかけて、領へと戻るのだろう、と想像するのは難しくなかった。
「さて……、ダンジョンの攻略より、何だか時間がかかったような気がするな。この数十分間が一番」
ドラゴは、軽く背筋を伸ばすとそうつぶやく。攻略にかかった時間が1,2時間だ。だから、その時間を加味したら、10分の1程の時間しか経ってないのだが……、それだけ、濃密な時間だったのだ。
「そ、それはこっちのセリフだよ! 突然、サラマンダーが来たかと思えば、キリト君は無茶苦茶なデカい悪魔になっちゃうし。終わった〜と思えば、その悪魔にたった1人で突っ込んでくる男が現れるし。極めつけは隕石だよ?? 洞窟内で有り得ない事が何度も起
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