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ソードアート・オンライン〜Another story〜
ALO編
第130話 妖精のお味は?
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 ダンジョンを探索している際にも、そうしていたのだから。

「ま、まぁ 変わったコだけど、腕は間違いなくALO最強クラスよね〜」
「一言余計っ!」

 どうやら、聞いていた様で、そう言うリーファの背中を『とうっ!』と言う掛け声と共に正拳突きを打つ。……その光景も恒例になりそうだな。と思ってしまう面々だった。





「……それはそれとして、話を進めてくれ」

 話が進まない、と思ったドラゴが軌道修正をする。キリトも苦笑いしながら同意していた。

「それで、そのジータクスさんってのは、なんで俺たちを狙ったんだ?カゲムネって奴からの嫌がらせなのか?」
「いやいや、其の位ではなぁ……、あの人は、殺られてないし。もっと上の命令だったみたいだぜ。なんか、《作戦》の邪魔になるみたいとか、なんとかって……」
「作戦?」
「ああ。まぁ、内容までは……オレ、下っ端だし。でも、デカいって事は判る。相当の人数が北の方角へと飛んでいったのをインした時見たし」
「ちょっとまって……! 北?」

 リタと色々としていたリーファは、その内容を聴いて、再び戻ってきた。北……、アルヴへイムのほぼ南端にあるサラマンダー領の首都《ガタン》。

 そこから、真っ直ぐ北に飛ぶと、リーファ達が現在通過中の環状山脈にぶつかる。更にそこから、西に来ればルグルー回廊、東よりであれば、竜の谷。

 どちら側に来ようが、その先にあるのは、央都《アルン》だ。

「ふーん。あの無茶なクエに挑もうってんだ……」

 ちゃっかりと、聞いていたリタがリーファの変わりにそう聞いていた。リーファも頷いて、返答を待った。だが、返答は思っていたのとは違った。

「まさか。流石に前に全滅したので、懲りてるからなぁ……。最低でも全軍に古代武具級の装備が必要だってんで、金貯めてるとこだぜ。……それ、まだ貯まりきってないし、何よりノルマがきついし。……あー、確か収集係の奴らの話じゃ、まだ半分も溜まってないとかなんとかって」
「ふうん……」
「まぁ、その段階で挑むのは確かに無茶だな」

 話に聞いただけだが、資金が集まっていない以上は、死亡罰則(デスペナ)をもらいに行くようなものだろう。懲りた、という以上は 世界樹攻略に向かうと言うのは無さそうだと、皆が思った様だ。

「だろ? サービス開始してから、どの種族も突破出来てないんだ。そんな無茶なクエに中途半端な戦力では挑まねえって。……ま、俺の知ってるのはこんなトコだ。――……さっきの話、ホントだろうな?」

 男は、視線をスプリガンのキリトだけに向けた。キリトは飄々としつつ、指を振り、メインウインドウを呼び出すと、トレード・ウインドウを操作した。

「取引では、ウソはつかないさ」

 そして、ワンク
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