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ソードアート・オンライン〜Another story〜
ALO編
第130話 妖精のお味は?
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のことを言っているのかは、秘密だ、と言うより、判らないのはドラゴだけだろう。でも、思うところがリタにはあった。
「……それにしても、さっきのあの魔法も無茶苦茶ね。……凄いショックだわ」
「……オレは 絶対に他人のこと、言えないと思うぞ? あのオーク達のことを考えたら」
「う、うっさい! 思い出させるな!」
リタは、肘鉄をドラゴの脇腹に打ちかました。ややノックバックが発生していたが、とりあえず苦笑いだけを返していた。
「ドラゴさん、凄いですっ!」
そんな時、ひゅんひゅん、と音を立てながら近づいてきたのはユイだ。ドラゴの肩にちょこんと飛び乗ると、その頬に手をつけた。
「久しぶりだな、ユイ……と言う程別れて時間は経ってないがな」
半日も経ってない内だから、そう言ってしまうのも無理はないだろう。
「……プライベート・ピクシー。さっき、一目見てたけど、やっぱりあたしも初めてだから、興味深いわね……」
リタは、ユイの姿を見て目を細めた。
初めて出会ったときは、古森に降りた銀色の光の事に集中していたから、殆ど気にしてなかったのだ。だから、改めてその姿を見てたら、少し探究心が出てきた様だ。魔法じゃないから、そこまで強くはないが。
「ぅ……ぇ……? な、なんです……か?」
リタが睨む……、とまではいかないが、集中している彼女の顔は、正直怖いものがある。自分でもそうなのだから、幼さが残ってると思えるユイなら尚更だろう。
「リタ。あまり威嚇するな……」
「……は? ……ちょっ! 何失礼な事を、誰も威嚇なんてしてないわよ!」
リタは、慌てて視線を反らせた。そして、反らせた後、改めてリタは、横目でチラリとユイを見てみたら、ドラゴの横髪をぎゅっと掴んで、その後ろに隠れてしまっていたのだ。
「(……う、ほんとにちょっと怖がらせた?)」
そう 悟ったリタは直ぐに態度を改める。
「わ、悪かったわよ……」
「い、いえ……」
リタは、素直に謝罪をしていた。
別に悪い事をしたわけではないのだが……、ユイの様な愛らしい、可愛らしいコにあんなふうにされるのは、少なからず、嫌なのだろう。
「おーい! 3人とも、話してくれるってよ!」
その時だった。
キリトの声が聞こえてきたのだ。……どうやら、サラマンダーの彼が説明をしてくれるとの事。交渉成立したようだ。
「あれ? そうなんですか?」
ユイもちょっと意外そうに、リーファの方へと飛んでいった。敵側が、簡単に情報を渡すとは思えなかった様だ。
それを訊いたリーファは少し呆れ顔で。
「はぁ……買収よ。買収。さっきのバトルで得たアイテムやら金やらを、全部あげるって。……んでもって、彼は味方
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