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ソードアート・オンライン〜Another story〜
ALO編
第129話 橋の上の戦争
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身も見えなくなってしまえば、隕石を回避する難易度がかなり上がってしまうだろう事も判る。
そして、何より、あの巨体だと言う理由も勿論あった。
ドラゴの中で、色々と考察をしていたその時だ。
「うおおおおおおおおあああああああああぁぁぁぁ!!!!!!」
「っっ!?!?」
それは突然だ。突然怒号とも取れる裂帛の気合の咆哮が黒煙の中から迫ってきた。それは、先ほどの獣のものではなかった。
黒煙から出てきたのは、その黒い煙に負けない程の黒さを持つ装備。黒く逆だった髪、そして、バスターソードを彷彿させる長くデカい剣。まだ、薄く黒煙を纏っている為、その素顔までは見えなかった。
“ぎぃぃぃぃんっっ!!!”
突然の事だったが、ドラゴはその猛攻を自身の刀で受け止めた後、続けざまに、ドラゴが放った隕石流星群が この大橋に着弾する。
“どうっどうっどうっどうっ!!!ずごぉぉぉぉぉっ!!!!!”
一定のリズムで奏でる隕石の爆音。そして、それを締めくくる大爆発。その爆炎を背後に2人の男の剣が交差していた。
「……あんな魔法もあるのかよ。無茶苦茶じゃないか。死ぬかと思ったよ」
「……まさか、モンスターだと思ってた敵がプレイヤーだった、とはな。NPCにしては感情豊富だとは思ったが……。あれは目晦ましじゃなく、魔法解除の合図だったのか。もしくはタイムアップか……。巨体から突然戻られたら確かに厄介だな」
きききき……と、音を立てながら金属、剣が擦れ合う鍔迫り合いの最中、2人は笑っている様に見えた。
「それ狙って、一発逆転狙ったんだけどなぁ。……お前、厄介、って言っといて簡単に防いだじゃないか」
「……離れてたからな。煙幕から空気の流れを読み取るのは訳ない」
「なんて、眼をしてんだよ……。……って」
「……あっ」
この時……漸く煙が晴れてきた。
鍔迫り合いの中で漸く互いの顔を確認する事が出来た。それは、互いによく見知った相手だと言う事。
所々は、装備を変更したからか、変わっているが、顔までは変えていないから。
「キリトっ!?」
「ドラゴっ!?」
そう……ドラゴがモンスターだと思って戦っていた相手は。キリトが、サラマンダーの討伐隊の残党だと思っていた相手は。
仲間だったのだ。
「ひゃあああっ!?!?」
「りり、リーファさぁぁんっ! よ、避けてくださいっっ!?」
後ろでは、まだ若干降り注いでいる隕石の欠片を必死に躱していた。その2人もよく見知った者達だった。
ナビゲート・ピクシーのユイとシルフ族のリーファ。随分と早い再開である。
恐らく、参戦をしに来たのであろう。そして
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