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ソードアート・オンライン〜Another story〜
ALO編
第129話 橋の上の戦争
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かもしれない。……でも、1+1は絶対に1より少ない数字になんかならないからっ!」
彼女がそこまで言い切った所で。
「私も行きます」
その小さき妖精も決意を固めた様だ。
「え?」
「私も、近くまで行けば、絶対に相手を解析してみせます! 私が、《眼》になります!」
強い決意が宿ってる瞳。それを見ただけで判る。2人は互いにそれを確認すると、頷きあった。そして、強く石で出来ている橋を蹴り……戦っている2人の元へと駆け出していった。
そして、場面は戦場。橋の真ん中。
「……完成だ」
「ぐるるっ!??」
詠唱が完成したと同時に、洞窟内だと言うのに、空が紅く光った。まるで、空が燃えているかの様な紅い……紅い光。そして、その光は、何度も瞬きを繰り返していた。
とてつもない気配を感じた悪魔は戦闘中だと言うのに、空を見上げていた。それは、反射だと思える。咄嗟に身体が反応してしまう。それほどのもの。
「……流星群と言った所か? その巨体だ。避けきれないだろ!」
ドラゴは、素早く後方へと跳躍し、降り注ぐ隕石の流星群の攻撃範囲外へと飛び出た。後は、魔法をある程度操作する事が出来るが、ホーミング機能もついている為、最小限で良いだろう。
直撃しなくても、その衝撃波にも攻撃判定がある事は確認済みだ。
だから、無闇に操作しなくても、一撃の爆風が、身体の自由を奪い、残りの隕石でトドメをさす。
(さぁ……どうでる?)
普通なら、この段階でゲームセットだと思える。膨大な詠唱文と言うリスクは、ハイリスクだが、戻ってくるものも遥かにでかい。故にハイリスク・ハイリターン。その攻撃を喰らって、無事だとは思えないが……、あれはただのモンスターじゃない事は もう判っていたから。
だからこそ、何かをしてくる。この程度じゃ殺れない。そんな確信染みたものを感じたのだ。
「ぐるおおおおっ!!!!」
「……なにっ!?」
突然、雄叫びを上げたかと思えば、黒煙を身体中から吹き出していた。その黒煙は、一瞬でその巨体を包み込んで、見えなくさせる。
(目くらまし? いや、この状況で意味は無い。黒煙、煙幕はこちらまで届いていない)
あの煙幕は、巨体を包み込むだけであり、この橋全体を包んだ訳ではない。この橋の全体を包んだのであれば、或いは奇襲も可能だったかもしれない。だが、それも現実的ではないだろう。
ここは橋の上であり、決して広い戦闘エリアではない。前後くらいにしか満足に動けず、後ろに回り込むには左右の幅が狭い。そして、空には、あの隕石が迫ってきているのだ、空から回り込むのも無理だ。それに、あの煙幕の作用についてはっきりと判らないが、使用者自
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