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ソードアート・オンライン〜Another story〜
ALO編
第129話 橋の上の戦争
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の戦士達の力量も相当なものよ。それを、あんなあっさり散らしちゃう相手に正面から行こうって言うの?」
リタは、戦闘状況を見ながらそう言う。
その容姿からプレイヤーは、サラマンダーだった。サラマンダーが使う魔法も上位魔法。それをノーミスで連発している所を見て大体の力量をリタは把握したのだ。後衛の力量が判れば、前衛の力も大体判る。
それだけのパーティを壊滅させたのがあの巨体……邪神クラスのモンスターであるのなら、正面からの攻撃は得策ではないと思ったのだ。
「ん? 相手が強ければ強い程良いんだが。リタは、そう思わないか?」
危険だ、危ないと説明したリタだったが、そんなあっさりとした返答を受けて、思いっきり気が抜けてしまう。
「……思いっきりの
戦闘狂
(
バトルジャンキー
)
って事。ま、そんなトコだとは最初っから思ってたけど。」
リタは しれっ、とそう言っているドラゴを見てため息を吐く。……だが、あそこを、あの橋を通る為には、あれとの戦闘は回避出来ないだろう。
「この湖を使うと言うのはどうだ? 見た所……、結構強そうなモンスターが泳いでいる様だが」
ドラゴは、視線を湖面へと向けてそう聞いた。
大きな影が揺らめているのが判る。その姿形をはっきりと捉えたわけでは無いし、《視た》訳でもないから、一概には言えなかったが。
「無理ね。ここは、フィールド・ダンジョンのモンスターとは文字通りケタが違うわ。超高レベルの水竜型のモンスターがいる。あの影は 間違いなくそれね。 あたしは、ウンディーネの支援魔法も使えない事はないけど、下手したらメインが変わる。あの巨体じゃなく、水竜が相手になるわ」
「ん。判った。なら、正面突破しかないな」
「はぁ……この戦闘バカ」
「魔法バカと似たり寄ったりだ」
「……うっさい」
兎も角、まとまった?様だ。加えて、ドラゴはある事を提案する。……通常では有り得ない提案。
「あれは、この世界に来て一番の強敵、だな。……悪い、1人でやらせてくれないか? リタ」
「はぁ?」
あの巨体との一対一の申し出だった。……それも、サラマンダーのプレイヤー、それも高位であろう使い手を圧倒する相手にだ。
「ちょっと試したい」
「……アンタがバカよ。絶対。バカっぽいんじゃなくて、ほんとのバカ。」
リタがそう思ってしまうのも無理はないだろう。
ただ、この男の本気を見られるかもしれない、という意味では或いは魅力的なのかもしれないとも思っていた。
そして、今のサラマンダーとあの巨体のモンスターの戦いは、もうあと数分、数秒で終わる事だろう。
人数では、まだ5人程生き残ってる様だが、力量差が圧倒的なのだ。加えて、明ら
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