暁 〜小説投稿サイト〜
ランス 〜another story〜
第1章 光をもとめて
第7話 絶対王者 陥落
[6/16]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
との見方をしているユーリ。ランスはと言うと、完全に目の前の相手があの女忍者ではない、と悟った瞬間。

「う、うるせーーーー!! 誰だお前! あのかわいいが、ムカつく女忍者はどこだ!!」

 それは、ランスの都合であり、対戦相手にとっても、訳がわからない事だろう。が、そんなランスの言葉はまーーったく訊いていない、ニンジャマスター。というより、自分の世界から帰ってきてない様だ。
 怒り心頭のランスは、まだ名乗り?の途中であるニンジャマスターに一直線に斬りかかった。

「あ? まだ名乗りの途中……」

 呆気にとられるニンジャマスターだが、そんな名乗り?を流暢に待つようなランスではないから、あっと言う間に、強力な一撃を当てる。
 吹き飛ばされてしまったニンジャマスターは、全くいいところなし。
 ただ、登場演出で盛り上がっただけだ。

「がぶれがばーーーっ!! ……む、むねん」

 そのまま、目を開けたまま、完全に意識を失った様だ。

『おお〜〜 すごいですね〜〜、ランス選手〜! あっという間の勝利です〜〜!』

 仄々としたランス勝利宣言が飛ぶ。が、ランスが喜ぶ訳もなく。

「く、くそー……、なんて虚しい勝利だ。あんな事や、こんな事をしまくるつもりだったのに……。それもこれも、あのガキが悪い! 紛らわしい!!」

 ユーリの想像のとおり、理不尽な怒りを向けられており、また後で、五月蝿く言われてしまうのだった。

「ぐぐぐ、せめて ユランを倒しておいしく頂かなくては。後はそれだけだな。何だか、アイツが、優勝する事で軍の上層部に〜とか面倒くさそうな事を言っていたが、ユランとヤれれば、オレ様はそれでいい! つまり、下僕に全任せだな。がははは」

 あっと言う間に立ち直ったランス。
 この後は、ユーリの準々決勝が終わればついに、準決勝。《VS ユラン》だ。

 自信過剰であり、『常に自分が最強。証明するまでもなし!』と思っているランス。そして ユーリの強さもある程度は知っている為、戦うのは面倒くさい、という結論に達するのは時間の問題だった。つまりは、 《ユーリvs ランス》の試合は完全に消滅した瞬間でもあるのである。



 そしてそして……、ユーリも順当に、全く問題なく準々決勝を突破。

 そして、ついに始まるのは準決勝だ。

 ランスの相手は勿論、圧倒的な強さで勝ち上がってきたコロシアム チャンピオン ユラン・ミラージュ。

『さぁ〜〜遂に残すのは準決勝と決勝の2戦ですね〜〜。果たして誰が優勝の栄光に輝き〜〜、リーザス軍将軍とのエキシビジョンマッチの権利を得るのでしょうか〜〜! 司会は私、キドウ・ナギサが引き続きお送りします〜〜』

 司会者の言葉に会場のボルテージも更に湧き上がった。
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ