第1章 光をもとめて
第7話 絶対王者 陥落
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との見方をしているユーリ。ランスはと言うと、完全に目の前の相手があの女忍者ではない、と悟った瞬間。
「う、うるせーーーー!! 誰だお前! あのかわいいが、ムカつく女忍者はどこだ!!」
それは、ランスの都合であり、対戦相手にとっても、訳がわからない事だろう。が、そんなランスの言葉はまーーったく訊いていない、ニンジャマスター。というより、自分の世界から帰ってきてない様だ。
怒り心頭のランスは、まだ名乗り?の途中であるニンジャマスターに一直線に斬りかかった。
「あ? まだ名乗りの途中……」
呆気にとられるニンジャマスターだが、そんな名乗り?を流暢に待つようなランスではないから、あっと言う間に、強力な一撃を当てる。
吹き飛ばされてしまったニンジャマスターは、全くいいところなし。
ただ、登場演出で盛り上がっただけだ。
「がぶれがばーーーっ!! ……む、むねん」
そのまま、目を開けたまま、完全に意識を失った様だ。
『おお〜〜 すごいですね〜〜、ランス選手〜! あっという間の勝利です〜〜!』
仄々としたランス勝利宣言が飛ぶ。が、ランスが喜ぶ訳もなく。
「く、くそー……、なんて虚しい勝利だ。あんな事や、こんな事をしまくるつもりだったのに……。それもこれも、あのガキが悪い! 紛らわしい!!」
ユーリの想像のとおり、理不尽な怒りを向けられており、また後で、五月蝿く言われてしまうのだった。
「ぐぐぐ、せめて ユランを倒しておいしく頂かなくては。後はそれだけだな。何だか、アイツが、優勝する事で軍の上層部に〜とか面倒くさそうな事を言っていたが、ユランとヤれれば、オレ様はそれでいい! つまり、下僕に全任せだな。がははは」
あっと言う間に立ち直ったランス。
この後は、ユーリの準々決勝が終わればついに、準決勝。《VS ユラン》だ。
自信過剰であり、『常に自分が最強。証明するまでもなし!』と思っているランス。そして ユーリの強さもある程度は知っている為、戦うのは面倒くさい、という結論に達するのは時間の問題だった。つまりは、 《ユーリvs ランス》の試合は完全に消滅した瞬間でもあるのである。
そしてそして……、ユーリも順当に、全く問題なく準々決勝を突破。
そして、ついに始まるのは準決勝だ。
ランスの相手は勿論、圧倒的な強さで勝ち上がってきたコロシアム チャンピオン ユラン・ミラージュ。
『さぁ〜〜遂に残すのは準決勝と決勝の2戦ですね〜〜。果たして誰が優勝の栄光に輝き〜〜、リーザス軍将軍とのエキシビジョンマッチの権利を得るのでしょうか〜〜! 司会は私、キドウ・ナギサが引き続きお送りします〜〜』
司会者の言葉に会場のボルテージも更に湧き上がった。
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