第1章 光をもとめて
第7話 絶対王者 陥落
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ですね。私も影ながら応援させてもらいます。……影ながらじゃなければならないのが悔しい所ですが」
正直、歯痒い思いを隠せない真知子。
ユーリには何度も助けられた事もあるし、力になりたいと強く思っている。だが、今回ばかりはそうは言ってられないのだ。今までとは相手の大きさが違いすぎるから。何処で聞かれているかわからない状況。真の敵を知ったユーリはそれを危惧し、具体性のある話を殆どここではしてない。真知子も独自に調べた結果とユーリの話から照らし合わせた結果、殆ど深層に至ったのだ。だが、そのせいで枷が出来てしまった。
ユーリはギブ&テイクだと言っていたが、それでも……。
「……ユーリさんなら大丈夫ですよ。何も心配はしてませんからね? おっとと、彼女には、私の方からも、話しとかないと。彼女とこのリーザス情報屋にも。……あまり妄りに話さない方が身のためだと言う事も」
真知子はそう呟く。
この町にも情報屋は勿論あり、ユーリもそこを利用する事は多々ある。今回も、自分の情報と彼女の情報をあわせて複合させている部分もあるからだ。彼女自身も今回の黒幕に気がついていると思うが、彼女の性格では話をそのまましてしまいそうな気もする。
それだけは止めなければならない。
この事件はもう、ユーリを、あの2人を信じる他無いのだから。
そして、今回の目的の1つである相手との1戦が始まる。
トーナメントの組み合わせ上、その相手とぶつかるのは、ランスだった。
「(ぐふふ……、よーし ついにあの忍者との対決だな。目的の1つ、いや、2つだ)」
ランスは、控え室にいて、呼ばれるのを まだか、まだか、とウズウズしている様だ。因みに、ランスは忍者事 《ニンジャマスター》=《女忍者》だと決めつけている。だから、公共の場、公衆の面前でお仕置きタイムだ、と考えている。
「(あの時の様に、まさか敵前逃亡するわけにもいかんだろう)」
あの時は、自分を恐るがあまり、逃げられてしまった(ランス脳内変換)故にだ。だが、今回はコロシアムだ。逃げようなどとはしないだろう。
『え〜、選手の入場で〜す〜。 ランスさ〜ん〜 出番ですよ〜〜!』
ほんわかとした、声が魔法スピーカーから聞こえてくる。
「がははは。よしよし、漸くだな! ……それにしても,おっとり系の実況だな。遠目で見た感じだったが、随分と可愛かったぞ。女忍者とユランをヤった後は……ぐふふふ」
目の前の敵? を置いといて、実況であるナギサの事も考えている様だ。本当にランスは、こんな場でもいつも通りである。
いつも通りのまま、ランスはスモークが焚かれている、コロシアムの舞台に入っていったのだった。
〜リーザス城 コロシアム
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