気高き敗北者
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『ルーシィ・ハートフィリアが2人になった!!しかも1人はバスタオル姿!!』
『あれは双子宮のジェミニ、黄道十二門だね』
いまだ興奮状態のチャパティさんと冷静さを取り戻し解説を始めるヤジマさん。
ルーシィさんとジェミニは手を合わせる。
「「天を測り、天を開き、あまねく全ての星々。その輝きをもって我に姿を示せ」」
次第に高ぶってくるルーシィさんとジェミニの魔力。これって確かエンジェルを倒した時に使った魔法・・・
「テトラビブロスよ、我は星々の支配者。アスペクトは完全なり」」
「な・・・何よこれぇ・・・」
「この魔法は・・・」
ルーシィさんの魔法に驚くフレアと顔をひきつらせるノーラン。ルーシィさんとジェミニは合わせた手を握り合わせながら上に掲げる。
「「荒ぶる門を解放せよ!!」」
2人が背中合わせになり両手を握り合わせる。
「「全天88星・・・光る!!」」
目を開けるルーシィさん。その瞳は金色に輝いている。そして周りの景色が宇宙空間のように変わる。
「星空だと・・・何よこれぇ・・・」
「ぎりぎり防げるか・・・」
フレアとノーランがそう言う。
「「ウラノ・メトリア!!」」
たくさんの星々が光り輝き、フレアとノーランを襲い―――
バヒュン
「え?」
「は?」
突然ルーシィさんの魔法が消える。それはフレアとノーランに当たり消えたわけではなく、どういうわけか消えてしまったのだ。
「!?」
「こいつは・・・」
フレアとノーランも何が起きたのかわからず唖然としている。観客たちも何が起きたのか理解できずざわめいている。
よく見ると、ルーシィさんと一緒に魔法を放ったジェミニも姿を消している。
「かき消された・・・」
魔力の消耗が激しかったのか、フラフラしだすルーシィさん。
フレアは待機している大鴉の尻尾の仲間たちの方に視線を向ける。
「オーブラか・・・」
ノーランが何かを呟く。すると、力を使い果たしたルーシィさんが横に倒れる。
『えー、大技かと思われましたが、ルーシィの魔法は不発?ヤジマさんこれは・・・ヤジマさん?』
そのままバタンッと倒れてしまうルーシィさん。
「ルーシィさん!!」
俺が駆け寄るとルーシィさんは完全に魔力を使いきっており、立ち上がることができない。
「てめぇら・・・」
あきらかに外部の力が加わっていた。そこまでしてうちを陥れたいのか!!
「大鴉の尻尾!!」
俺が怒りに身を任せ魔法を出そうとした時、
カンカンカンカンッ
試合終了のゴングが鳴る。
『おおっと!!ここで時間切れ!!現在戦闘不能
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