気高き敗北者
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くら頭の弱そうな金髪でも」
フレアはルーシィさんを見下ろしながらそう言う。
「てめぇら・・・」
「なんだよ」
俺がノーランを睨み付ける。ノーランはまるで気にしていないかのような顔で俺を見下ろす。
「誰も気づかない、気づくはずがない。その気になれば、一瞬であのガキを・・・」
「殺すことさえ造作もないんだぜ?」
フレアとノーランは冷酷な表情でそう言う。
「なんて奴等なの・・・」
「許せない・・・」
ルーシィさんと俺は卑怯な手を使うノーランとフレアに怒りを覚える。
『行き詰まる攻防が続くバトルパート!!シリル・アデナウアー&ルーシィ・ハートフィリアvs.ノーラン・レイビー&フレア・コロナ!!そういえばヤジマさんが評議院にいらしたころは妖精の尻尾も今とはずいぶん違った評判だったんですよね?』
『人気もあった。実力もトップレベル。ただス問題ばかり起こスて大変ではあったがな』
『いやー、当時のことを知らない人も多いでしょうね』
チャパティさんとヤジマさんが今互角に戦いを繰り広げている俺たちを持ち上げる。
「く・・・くくくくく」
フレアは座りこんでいるルーシィさんを見て笑っている。
「声を出すな、動くな、魔法を使うな。逆らったらどうなるかわかるわよね?」
「くっ・・・」
フレアにアスカちゃんの命を握られてしまい動けないルーシィさん。無論、それは俺にも同じことが言えるわけで・・・
「金髪ぅ!!」
「シリル!!」
「ああっ!!」
「ぐあっ!!」
ルーシィさんはフレアの赤髪に叩かれ、俺はノーランの手から放たれた弾丸を受ける。
「フハハハハハハ!!」
赤髪をムチのようにしならせながらルーシィさんを殴打するフレア。
「ルーシィさん!!」
「声を出すなって!!」
ルーシィさんの名前を呼んだ俺にノーランが作った槍で攻撃してくる。
「きゃああああ!!」
赤髪によって振り回されるルーシィさん。ノーランは俺の腕を掴むと振り回されているルーシィさんにタイミングよくぶつける。
「ああっ!!」
「がっ!!」
地面に叩きつけられる俺とルーシィさん。俺たちが反撃できない理由を知らない観客からはヤジが聞こえてくる。
『これは一体どういうことでしょう?先程までの激戦からうって変わって一方的な展開に』
「くっ・・・」
アスカちゃんを見る。その横にはまだフレアの赤髪がある。
「そぉれぇ!!」
「きゃああああ!!」
フレアは赤髪を炎でコーティングしてルーシィさんを連打する。
「さっきまでは散々やられたからなぁ、その分もきっちり返してやる!!」
「うわああああ!!」
ノーランは槍に雷を纏わ
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