気高き敗北者
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ィさんは普通に立ち上がる。
「もう!!結構気に入ってたのに!!このブーツ」
「また買えばいいじゃないですか・・・」
ブーツを脱ぎ捨てながら文句を言うルーシィさん。でもそこまでダメージを受けているわけではないみたいだし、大丈夫かな?
「私の・・・焼ける髪・・・赤髪がその程度のダメージ?」
「・・・・・」
動揺を隠しきれていないフレアと立ち上がったルーシィさんに唖然としているノーラン。
「ノーラン」
「いいよ、やって」
フレアとノーランが互いを見てうなずく。
「あああああ!!」
フレアは叫ぶと赤い髪を地面の中へと潜り込ませる。
「何よ!!」
「もしかして・・・」
こいつら、ルーシィさんの足を狙うつもりか!?今ルーシィさんは足に何も履いていない。それでさっきの攻撃を受けたらいくら何でもまずいぞ!!
「俺が見ます!!」
俺は魔水晶を使って地面の中を覗く。ルーシィさんの足を狙っているのならと俺はルーシィさんの足元の地面を中心に見つめる。しかし、そこにはフレアの赤髪が来ていない。
「あれ?」
「どうしたの?」
ルーシィさんが赤髪を見つけられなかった俺に声をかける。俺はルーシィさんの足元のから徐々に徐々にフレアの方まで視線を動かしていく。フレアの赤髪が地面の入ったところまで見ると、赤髪は俺たちとはまるで別の方向に伸びていた。
「ルーシィさん、どうやらフェイクみたいです」
「そう、ならよかっ―――」
俺とルーシィさんはフレアの方へと視線を向ける。すると、そのフレアはどこかを指さしている。その方向は地面に潜り込ませた赤髪が向かっていた方向だった。
「「?」」
俺とルーシィさんは意味がわからずにそちらを見る。そこにいるのは、俺たち妖精の尻尾の応援団。
「それそれどんどん攻めんか!!レイヴンの奴等の鼻っぱしらを砕いてやれ!!」
マスターはよほど息子のイワンが嫌いなのか誰よりも大きい声でそう言っている。
「はっ!!」
「?」
ルーシィさんが何かを見つける。俺もマジマジと見てみると、アスカちゃんの後ろに赤い髪の毛がうねうねしていた。そう、フレアの赤い髪の毛が!!
「おい!!がっ」
「アスカちゃん!!うぐっ!!」
俺とルーシィさんがアスカちゃんに危険を知らせようと声を上げようとしたら俺の腹にノーランがパンチを入れ、ルーシィさんの口をフレアが赤髪で塞ぐ。
「吹っ飛べ!!」
「うあっ!!」
ノーランが俺に巨大な砲丸を作りぶつけてくる。
「きゃっ!!」
ルーシィさんはフレアに投げられ地面に叩きつけられる。
「声を出すな。これは命令。逆らったらどうなるかわかるわよね?い
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