気高き敗北者
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ッパ、キャンサー!!」
「私の・・・髪が・・・」
キャンサーさんがフレアの髪でできた狼を切り刻む。
「ナイスキャンサー!!」
「カットならお任せ、エビ」
「敵に背中向けるなんて余裕だね」
ルーシィさんに褒められフレアとノーランに背を向けていたキャンサーさん。その隙をついてノーランがキャンサーさんを蹴る。
「エビ!!」
ノーランの攻撃を受けたキャンサーさんは星霊界へと返される。
「おのれ・・・」
「焦んな。この程度の奴らならなんとでもできる」
ルーシィさんに完全に苛立っているフレア。それを落ち着かせようとするノーラン。
「水竜の鉤爪!!」
「くっ!!」
俺はすかさずノーランに蹴りを入れる。ノーランはそれを腕でブロックする。
「赤髪!!」
ノーランに攻撃を放った俺にフレアが髪を伸ばし攻撃してくる。
「エトワールフルーグ!!」
その髪をルーシィさんが腰につけているムチで絡めとる。
「金髪ぅ!!」
「これはタッグバトルだからね!!」
互いに力を入れ引っ張り合うルーシィさんとフレア。
「これならどうだ!!」
「うおっ!!」
ノーランが剣を作り俺を斬りつけてくる。反応が遅れてしまい俺は攻撃を受けてしまう。
「水竜の咆哮!!」
「うああああ!!」
ブレスでノーランを吹っ飛ばす。ノーランは闘技場の壁へと叩きつけられる。
「ああああ!!」
「くううう!!」
ルーシィさんとフレアの方はいつの間にか互いの手足を髪とムチで掴んでおり、空中で振り回されていた。
「水竜の砕牙!!」
俺はフレアの髪の毛を砕牙で斬りルーシィさんとフレアは引き剥がされる。
『ああっと!!これは一回戦から息つく暇もない攻防戦!!親子ギルド対決!!どちらも引かない!!』
どちらも引かない五分五分の戦いを見て会場の観客たちが盛り上がりを見せる。
『妖精の尻尾の方が少し優勢に見えるわね』
『ノーランくんが苦戦を強いられているのが大鴉の尻尾としては予想外の展開だろうね』
めり込んだ壁からこちらに向かって歩いてくるノーラン。ノーランはフレアの、俺はルーシィさんのそれぞれ脇に立つ。
「ぐっ!!」
「ルーシィさん?」
ルーシィさんが顔を歪める。よく見るとさっきフレアに捕まれていた足が火傷をし、ブーツもボロボロになっていた。
「あつ・・・」
「簡単に立てまい?お前の足は私の赤髪でキズついた」
苦痛に顔を歪めているルーシィさん。フレアはそれを見て笑みを浮かべながらそう言う。
「治癒魔法を・・・」
「大丈夫!!」
俺がルーシィさんの足に治癒魔法をかけようとしたがルーシ
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