カルアミルクを君に
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とお持ちになりなさい。」
ちっ、うっせーな。早く納得しろよ。
ふぃーと息を吐くとキラキラと光る服装をしている男を見つけた。
何かミニドリルを付けた女の隣にいる。いやコイツはどうでもいい。重要なのは彼だ!
(あとで勧誘しよ。)
俺は心に固く誓った。
「この名誉ある軍を率いるにはそれ相応の家格が必要でしてよ!」
「私は劉家ですよ?」
「劉性などいくらでもいるではないですか!」
「いいじゃないですか。建前ができれば。」
バッサリと切って捨てる劉備に誰かが息をのんだ。
いいねいいね。俺好みの展開になってきたぞ。こういう輩は適当に扱ってればいいのだ。
「私の軍は連合のなかでも一、二を争う規模ですし。皆さんの中には私の名前を聞いた人もいるんじゃないですか?」
目を細めながらチラリと周りを見渡す劉備。
この連合の中でデカいのは曹操、袁紹そして劉備だ。いや将が揃ってるから曹操と劉備が双璧を成してると言っても過言ではない。
さらに劉備は庶民でありながらここまでの勢力をもった人間だ。誰もが一目置いてるだろう。
世論でも実は皇帝の血筋を引く英雄が黄巾を撃ち滅ぼした!と支持が高い。治める土地も豊かだしね。
「なら劉備でいいわね?」
以外にも劉備を押したのはミニドリルだった。
「我らも依存はない。」
「童もない。」
「わ、私も桃香でいいと思う。」
「ちょ、ちょっと皆さん!?」
他の諸侯もぞろぞろと賛成しただした。
一名、納得してない奴がいるがほっとく。周りもそうしてるし。
「ありがとうございます。では皆さん、作戦は追って知らせるので今しばらく陣に戻ってくださいね。」
こうして軍議はあっさりと終わったのだ。
「はぅあ〜、緊張したよぉ。」
へなへなと膝から崩れる劉備。さっきの人物と同じだとは思えんな。
しかしまぁ見てるこっちは面白かった(小並感)大した演技力である。
「すごいじゃないか、桃香!」
いつの間にか陣に来ていた伯珪が劉備を称える。
あの調子じゃずっとグダグダしゃべり続けていたんだろうな。
「でも絶郎がいきなり飛び込んで来たから驚いたぞ。」
「そうですよぉ!あんなことするって言ってないじゃないですか!」
さっき復活した孔明が顔を真っ赤にして怒鳴りちらす。短気だね、君。
「まぁまぁ朱里。すべて上手くいったのだから良いではないか。」
「そうなのだ!お姉ちゃんが総大将って何かかっこいいのだ!」
「えへへ、そうかなー。」
わいのわいの騒ぎ出す劉備一行をみて伯珪は相変らずだなーとぼやいた。
緩いのがここのいいとこである。何だかんだでコイツラと組んだが好き放題できるから悪くない。
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