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大統領の日常
本編
第三十六話 首都戦4
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が流れる艦橋に、この上ない最悪な知らせが飛んできたのは両翼が到着するであろう時間の6分前であった。

「両翼の艦隊が多数の敵艦載機と4000メートルを超える超巨大艦艇の攻撃を受けて足止めを食っている模様!」

「な・・なんだと・・!!?」

時は18分前にさかのぼる。


「全艦全速力で敵を追え!このままでは司令官の中央部隊が危ない!」
「多少の落伍艦を出しても構わん!全速で追うのだ!」
キルリデン艦隊の両翼はビッテンフェルトの艦隊を追うべく落伍艦覚悟で追撃していた。

「・・閣下、後方より大型艦艇接近中数1」
「なんだと?後衛の戦隊に敵か味方か調べさせろ。敵であれば即刻撃沈せよ」
「はっ」
指示を受けたオペレーターが後衛の戦隊に通信を送り、通信を受けた後衛が反転して大型艦を識別するために接近した。
そしてそれが敵か味方かの判別がついた瞬間に彼らは冥界の門をくぐった。


「主砲一、二、三、六、七番発射準備、弾頭はレーザーだ。副砲も同様に発射準備、弾頭は徹甲弾」
「レーダーに感、数20。戦隊かと思われます」
「ふむ、砲雷長」
「はっ、なんでしょうか」
「例の艦首の砲を試し打ちしてみないか?」
「あ^〜いいっすね^〜」
「よし、艦首波動砲発射準備!」
「全ブロックのエネルギーを全て波動砲に回せ!」
「エネルギー充填率40%!」
「第一安全装置解除!」
「充填率60%!」
「射程距離内到達まで2分!」
「充填率90%!」
「第二安全装置解除!」
「充填率100%を突破!」
「最終安全装置解除!」
「充填率120%!これ以上は危険です!」
「よし、発射10秒前!」
「全員対ショック対閃光防御!!」
各自席に備え付けられているゴーグルをつけ、いつもはつけないベルトを着けて発射を今か今かと待った。
「9,8,7,6」
「前方の敵艦隊から通信!」
「無視だ!どうせあと数秒で死ぬんだからほっとけ」
「3,2・1・・・・」

「発射!!」

BAN!
BOOOOOOOOOMMMM!!!
砲雷長がトリガーを引くと轟音と直視できないほどの光とともに青い龍が発射された。
この時の反動は、予備電源でエンジンを出力最大にしてどうにかその場に耐えれるほどである。
そして発射された龍はそのまままっすぐ進み、所属不明艦が反乱軍の艦だと判明し攻撃態勢に入ろうとしていた貴族派軍の後衛部隊を飲み込んでいった。

「後衛部隊との通信途絶!」
「所属不明艦から高エネルギー反応を確認!これまで見たことのない出力です!」
「所属不明艦の艦首に反乱軍の国旗を確認!敵艦です!」
「エリーデック少将を出せ」
オペレーターが機械を操作すると、メインパネルにエリーデックの姿が映った。
『リーデリック
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