海に行こう
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『 明日の天気は雨。降水確率は120%です 』
海水浴を翌日に控えた今日、予定を変更しなければならなくなった。雨でも大丈夫でなおかつ夏を満喫できる場所を僕はネットで探している。
「 無難に水族館かなぁ... 」
「 またそうやって無難な選択肢を選ぶんですか?そんなので私が喜ぶとでも? 」
「 何故いきなりdisられてるのか説明が欲しいところですが、確かに王道過ぎました 」
「 まったく、そんな事では... 」
...というのが昨日の話。
「 ちょっとあなた!見てください、ふぐがいますよふぐ! 」
「 お、おう 」
「 そしてこっちには〜? おおっと! ナポレオンフィッシュさんこんにちは! 」
「 こんにちは〜... 」
「 タッチプール!? さ、触っていいんですか? いいんですね!? 」
「 触ったらちゃんと手を洗ってくださいね 」
...このお方、ノリノリである
世間はお盆休みということもあって、水族館はたくさんの家族連れで賑わっていた。その中で子供のようにはしゃいでいる女神様。ちなみに今はタッチプールで子供と並んでヒトデを手に持っている。
「 おねーちゃんのひとでおおきいね!! 」
「 君が持ってるのもかっこいい色してるね! 」
「 えへへっ! そうかな!? 」
「 そうだよー! ...あなたも触ってみませんか? 」
「 いや、遠慮します 」
さっきから気になっていたが、女神様って人前で僕を呼ぶとき『あなた』って言うみたい。確かに『君』って感じじゃないし、『お前』も似合わない。消去法でしょうがなくこの呼び方になっているはずだ。というか、これ以外呼びようがないから仕方ないんだ。そう、これは最善策のはずなんだっ!
「 どうしました、あなた? 」
そんなこんなで、ヒトデを触った手を洗ってきた女神様がこっちに戻ってきた。
「 どうですか、楽しいですか? 」
「 はい! この世界の生き物は多種多様で飽きませんね。...神界の水族館には、伝説の〜とか、幻の〜とかいう生き物が居ましたが、私はこっちのほうが好きですね 」
神界の水族館恐るべし。見てみたい気持ちもあるが、実際に行こうかと考えると急に面倒くさくなってきた。
「 それにしても、いつも和服なのでイメージ無かったですけど、その格好も似合ってますよ 」
今日の女神様コーデは、若草色の足首まであるワンピースにチャコールのブーツを履いている。ワンピースは長袖なので、今は7分ほどまで捲り上げてある。(タッチプールに行くとの事だったので捲ってあげた)
「 ふふっ、褒めても何も出ませんよ? 」
と、若干照れながらこっちを振り向く女神様。
...その笑顔を見れれば、何もいりませ
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