拝啓義母様。日本にカンピオーネが誕生してしまいました。
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向くと思いますか?」
ですよねぇ。それだったらネメさんが来るよね。そこら辺のプライドは三柱の中でも一番高いだろうし。
「勘違いしているようなのではっきりと言いましょう。貴女には妃としてルカの元に来て貰います」
「き、き、ききき妃!? ということは奥さんですか!?」
前言撤回私はルカ君のモノではなく、女でもなく、妻となったようです。
顔が暑くなるのを感じる。頭がボゥっとする。突然の出来事に理解が追い付いていない。
「な、何かの間違いじゃないんですか?わ、私がルカ君の奥さんだなんて」
「本来ならば旦那様のように本人が直接出向けばよいのですが。本人は恥ずかしいのとフラれるのが怖いらしく今は病室のベッドで丸くなっています」
「こ、こういうのは! 順序というものが!」
「それにしては嬉しそうですね」
「嬉しいに決まってるじゃないですか!?」
ヤバい、顔がにやける。
心のどこかで抱いていた恋心。決して報われることのないと何処か諦めていたであろうわたし。
わたしはこんなにルカ君に惚れていたんだ。
「でしたらこれからルカにお返事をお願いします。ついでといってはなんですがルカにその脚を治して貰いましょう」
「えっと、もしかしてタクシー呼んでます?」
「えぇ、丁度着いたようです」
そう言って見せてきたのは日本で主流のスマフォ。それも林檎の最新モデル。その画面に写し出されているのは知らない携帯の番号。
「最近は便利ですね。神代の世にはこんな便利なものはありませんでした」
「いや神々がスマフォを弄っている光景なんてシュールすぎますよ」
まぁ、現在目の前にいますけどね。
スマフォを弄っているタナトス様のお陰で冷静になれた私は。神様に呼び出されたありがたーい。タクシーに乗ってルカ君のいる病院へと向かうのだった。
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