第15話
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ら。ほら。」
そう言うと司さんは何処からともなく制服と教科書それに鞄の一式が入った段ボール箱を取り出した。
「これ、全部私の!?」
「そうだよ。大切にしてね。」
「ありがとうございます!でも、どうして私にここまでしてくれるんですか?」
「君のお友達に頼まれたんだ。君に、人として当然の幸せを与えてあげて欲しいって。」
「それって、海香とカオルの事!?2人はどうなったの!?」
「ごめん。それは僕にも分からない。ただ、彼女達は君を逃す為に囮になると言っていた。」
「そんな・・・」
司さんの話を聞いて、かずみさんは不安そうな表情になる。
「囮って、穏やかな話じゃねえな。お前、誰かに狙われてんのか?」
その時、相馬君がかずみさんに話しかけた。
「ええと・・・」
「さっき理事長も言ってたけど、言いたく無いんなら無理に聞かねえよ。皆もそれでいいだろ?」
相馬君の言葉に、僕達は全員頷いた。
「あの、ありがとうございます。ええと・・・」
「俺は相馬空海。ここのサッカー部に入ってる。こいつはダイチだ。」
「よろしくな!」
「んで、こいつらは生徒会役員だ。」
相馬君にそう紹介されて、僕達は自己紹介を始めた。
「僕が生徒会長の辺理唯世。こっちはキセキ。」
「よく覚えておけよ、庶民。」
「副会長の真城りまよ。こっちはクスクス。」
「よろしく!」
「僕は会計の藤咲なぎひこ。こっちはてまりとリズム。」
「お見知り置きを。」
「イェーイ!」
「書記の結木ややだよ!この子はペペちゃん!」
「よろしくでちゅ。」
「うん、皆よろしく。それで、その妖精達って何なの?」
「そう言えば、説明しないとね。」
僕達はかずみさんにしゅごキャラについて説明した。
「こころのたまご、しゅごキャラ、それに??たまかあ・・・」
「信じてくれる?」
「うん。私も、そう言うファンタジーな物とは無縁じゃないから。」
「訳ありって言うのもファンタジー関係かしら?」
「うん・・・」
真城さんの質問にかずみさんは短く答えた。
「そう。さっきも言ったけど、詳しくは聞かないわ。それで、あなたは何処で住むの?」
真城さんの言う通り、かずみさんの住む場所についても考えなくちゃいけない。すると、司さんが答えを告げた。
「それなら、唯世君のご両親にもう頼んであるから、唯世君の家に住む事になるよ。」
「そうなんですか。なら、良かったです。」
「いや、良くねえだろ!!」
僕が司さんの言葉に納得していると、相馬君が反対してきた。
「どうして?別におかしな所は何も無いけど?イクト兄さんと
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