第15話
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唄の奴が悲しむな。兄貴が誘拐に手を染めるなんて。」
「そうね。面会にはちゃんと行ってあげるわ。」
相馬君と真城さんも悪ノリする。
「だから、俺は知らねえって言ってるだろうが!!」
そんな風に2人に向かって叫ぶイクト兄さん。僕はそんな兄さんの手を取ってこう言った。
「イクト兄さん。自首しよう。」
「お前俺の話聞いてたか!?」
そんな感じで、生徒会室が大騒ぎになる。すると・・・
「う〜ん・・・」
問題の女の子が目を覚ました。
「あれ?ここは?」
「ええと。君、名前は?」
「私はかずみ・・・って、私に近付いちゃダメ!!」
僕が名前を聞くと、かずみと名乗った女の子はいきなり後ろに下がった。
「あれ?」
でも、突然自分の腕や足を確認し始めた。
「模様が無い。どうして!?」
「模様?何を言っているのだ?」
それを見たキセキがかずみさんに近付いて話しかけた。すると・・・
「うわっ!?何これ?妖精!?」
彼女にはキセキの姿が見えていた。
「しゅごキャラが見えてるでちゅか?」
「でもこの子からしゅごキャラの気配はしないぜ。」
「のぶ子先生みたいに霊感が強いのかしら?」
興味を持ったしゅごキャラ達がかずみさんに集まって行く。
「何これ!?妖精がいっぱい!?」
しゅごキャラ達に囲まれて、かずみさんは困惑する。その時・・・
「やあ。予定通り来れたみたいだね、かずみちゃん。」
聖夜学園の理事長で初代キングにして僕の親戚“天河司”さんがやって来た。
「あ!あの時のお兄さん!!」
どうやら、かずみさんは司さんの事を知ってるみたい。
「久しぶりだね。元気にしてたかい?」
「はい。でも、どうしてここに?って言うか、ここはどこなんですか?」
「ここは、僕が理事長をやっている聖夜学園の中等部の生徒会室さ。」
僕らをよそに司さんはかずみさんと会話を始める。その時、イクト兄さんが司さんに詰め寄った。
「おい理事長!こいつはどう言う事だ!?」
「ああ、そうだったね。皆、紹介するよ。この子は明日からこの学校の生徒になる昴かずみちゃんだ。」
「俺が聞きたいのは、何でトランクなんかに入ってたかって事だ!!」
「彼女はちょっと訳ありなんだよ。かずみちゃん、説明してもいいかな?」
「え・・・」
司さんにそう聞かれると、かずみさんは表情を曇らせた。
「言いたく無いのなら構わないよ。でも、これだけは言っておくよ。この街に居れば君の心配事は起きない。だから、伸び伸びとここで学園生活を送るといいよ。」
「本当に、いいの?」
「もちろんさ。必要な物は既に用意してあるか
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