第103話 少年達は終わりへ踏み出すようです
[1/6]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
Side ネギ
「えー、それでは今夜開かれるパーティに行くメンバーを発表します。」
会議開始から二時間。紛糾に紛糾を重ね、その都度脱線しまくったせいで時間がかかってしまった
けれど、漸く新しい計画を動かせる前段階が終わった。
計画の変更点は三つ。旧王宮へは全員ではなく旧王宮と夜会組に別れ、それぞれ行動を完遂。
二つ目は"墓守人の宮殿"の攻略法。三つめは新たに加えられた項目。
「夜会に行き提督の話を聞いて来るのは、僕・のどかさん・朝倉さん・千雨さんの四人。
残った皆は下に降り、先行しているゼクトさんと合流して指示を仰いでください。
こちらの決着がつき次第連絡をしますので、その後合流。"墓守人の宮殿"に向かいます。」
「成程、高確率…ってか確実に戦闘になるだろうから全員纏まって行くのは良いとして。」
「はい、何か?」
「なんで!私が!あんたらと一緒に行くんだよ!!」
会議の結果を話しているのに、尚も可決された事に異を唱える千雨さん。
何かおかしいかな?のどかさんは総督の嘘を見抜けるし、朝倉さんは全員で情報を共有する為に
不可欠な人材だ。千雨さんは―――
「千雨さんが傍に居てくれるとありがたいのですが。」
「オイコラ待てふざけんなよマジでそんな事言ったらお前の嫁がキレんだろうが!?」
「よ、嫁だなんて、そんなー……。」
「自覚あんのかよってかそっちに反応すんのかよ、めんどくせぇぇええええ!!
………あぁ、もうどうでもいいや。分かった分かった、私も行けばいいんだろ。」
赤くなったのどかさんに絶叫したけれど、それで落ち着きを取り戻してくれたのか不承不承
頷いてくれた。・・・良かった。何だかんだ僕を精神的に一番支えてくれているのはこの人
だし、それに多分、僕の勘が正しければ。戦闘になってもこの人なら十二分に立ち回ってくれる。
だから――
「それでは皆さん、最後の準備に取り掛かりましょう!」
『『『おーーー!!』』』
皆の力を信じて。"守る"のは僕の役目だけれど、"助け合って"前に進もう。
Side out
Side 千雨
きゃーー!きゃーー!わーわー!
「ちょっとー、早く寝なさいよー!夜中動かなきゃいけないんだから!」
「マジうるせぇ……。」
午後三時を回った頃。自分らの使う防具もろもろを用意し終わった旧王都行き組はお肌がどうとか
言い出して寝ておく事にしたらしい・・・んだが、興奮してやがるのか既に一時間以上騒いで、
私も眠れずもう出発まで三時間を切ってる始末だ。
少しでも体力を回復しておきたかった所だったけど、仕方なく寝床を出
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ