暁 〜小説投稿サイト〜
少年は魔人になるようです
第103話 少年達は終わりへ踏み出すようです
[5/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
あるなら、僕はそれを知らなきゃいけない。

あの人達の出した答えと………僕が出さなければいけない答えの為に。

ここで引き返してしまったら、例え麻帆良学園に戻ってもきっと僕は後悔すると思います。

だから、ここは進ませてください。僕が僕である為に。」

「へっ。」

「鼻で笑われた!?」


先生があまりに先生らしい事を言うもんだから、思わず笑ってしまった。

別に馬鹿にした訳じゃなく、事ここに至っても信念とか覚悟とか・・・まぁ色々と曲げずに

来てるのを称賛しての事だ。だから私は照れ隠しとか色々混めて先生の背中を思いっきり叩いた。

スパァンッ!
「あぶぁっ!?」

「なら行こうぜ先生。もう覚悟がどうとか聞く事はしねぇ、最後まで付き合ってやるよ。」

「ち、千雨さんカッコいい……!私もどこまでもお供します、せんせー!」

「撮影は私にお任せあれー!」

「皆さん………ありがとうございます!では行きましょう、虎の腹の中へ。」

「不吉な事言うなよ………。」

Side out


Side ―――

「ナギ様、是非今度私の家にお越しいただければ。」「独占取材の申し込みを…!」
「帝国拳闘協会の者ですが――」「ナギ様、ナギ様ぁぁん!」「コジローくふぅんはぁ!?」

「え、や、あのー……あはははは。」


覚悟を決めて夜会に参上したネギ達であったが主賓たるクルトの姿は無く、有名人となった

"ナギ"の所へは参加者が挨拶なのか勧誘なのか、取り入ろうとする貴族達が次々と押し寄せ、

慣れないネギは四苦八苦し、押しやられた女性陣は壁の花となるしかなかった。


「(参ったなぁ、こういう席って初めてだし、この人達何言ってるのかさっぱりだし・・・!)」

「ナギ様。」

「うわぁ!?……って、君は。」


驚いたネギ(と貴賓達)のすぐ横に現れたのは、昼間クルトの傍にいたネギと同じくらいの歳の

少年だった。漸く目当てに近い人物を見つけた事で、萎えかけていた気を引き締め直す。


「ご歓談中の所申し訳ありません。クルト・ゲーデル総督が特別室でお待ちです。

同行者は三名まで……のようですね。どうぞこちらへ。」

「分かりました。行きましょう、皆さん。」

「待ちくたびれたぜ……二度とこんな場所こねぇ。」


場所を弁えない千雨の発言に全員が苦笑しながら先導する少年の後をついて行くと、少し歩いた

だけで、先程の煌びやかな空間とは打って変わり、薄暗く足音だけが響く廊下になる。

まるで神殿の様な廊下を暫く歩くと、大きな門の様な扉に当たる。


「こちらです。」


その扉の先が目的の場所であることを伝え、少年は扉に手
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ