第103話 少年達は終わりへ踏み出すようです
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ト達を倒す手助けになる事も無い。
言ってしまえば無駄な情報だ。横で愕然としている、この人以外にとっては。
「―――"つくられたせかい"。」
「え?どしたのネギ君?」
「そうだ、その可能性は極めて高かった。何故今まで気付かなかったんだろう。
つくられたのは何時だ?それによって全てが………全部、繋がっている?」
自分の中で答えを見つけかけた先生は声をかけられても気付かない程、完全に思考の海に
沈んだ。よーしよし、意味不明トンデモ事象の答えを出すのはあんたの仕事だ。
だから私は私の仕事をする為に。
「…………まず寝よ。」
………
……
…
「あーやばい、なんか緊張して来た。」
「そりゃ緊張もするでしょ……こんなセレブリティな空間にいきなり来たら、私達小市民は
縮こまるのが世の常………。」
「朝倉さん絶対嘘ですよね、記者らしくもない。」
しっかり八時間寝て、ダイオラマ球から出て一時間。目立たんようにロリ化して、似合わねぇ
ドレスに身を包んで総督府に続く広い階段をせせっこましく固まって、しかも小声で話しながら
昇る女性陣に対し、一人堂々と先陣を切る先生。なんたるウザさ・・・よりも、だ。
「先生、いいか。」
「はい?と言うか千雨さんはロリ気に入ったんですか?可愛いと思いますけど。」
「あんたロリコンの気が……って、あんたもショタだったな。まぁそれはどうでも良い。」
人の事をロリ呼ばわりした(本体は)ショタ先生にツッコミを入れたい気持ちを抑え、何とか
真面目な顔を崩さず、目の前に立つ。
「先生の言う"世界の秘密"ってヤツな、どうも嫌な予感がする。キナ臭いなんてもんじゃねぇ。
今ここで一歩を踏み出せば、あんたはもうあの馬鹿馬鹿しい、平和な学園に戻れない……そんな
気がする。帰還不能地点って奴だ。……もう一度聞いておくぜ、ネギ先生。」
この先生はあの連中と関わるべきじゃねぇ。日向であの馬鹿共と馬鹿やって笑っているのが
似合うんだ。・・・私の思い上がりだ、そんな事は分かってる。けど――
「あんた、本当に両親の事知らなきゃダメなんだな?あの学園に戻って、皆と楽しく馬鹿
やってるだけじゃ、やっぱりダメなんだな?」
「……………ありがとうございます、千雨さん。いつも何故か僕の事を気遣ってくれて。」
私の問いをどう解釈したのか頓珍漢な礼を先生は言って来る。
気を使って・・・無い訳じゃないが、多分先生が考えている様な良い理由じゃない。
「でも違いますよ、千雨さん。僕はあそこに戻る為に進むんです。
この世界に両親とあの人達が戦い、挑んだ秘密が
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