第103話 少年達は終わりへ踏み出すようです
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込んでいたら、他の
連中まで集まり出した。あぁ、やだなぁ。
「お?なになに二人して、逢引き?」
「ちげーよ。今先生が―――」
こいつ等馬鹿だから説明するのめんどくせぇんだよ。
………
……
…
「火星!そして魔法世界!!つまり、我々が魔法世界と思い込んでいたこの場所は、
実は火星だったんだよ!!」
「「「な、なんだってーー!?」」」
なんとか再起動した先生と共に、いつの間にか全員集合したパーティに授業を開始。
とは言っても情報は私の思い付きだけで、提示できたのはこの世界が火星である可能性のみ。
火星であるなら風魔法とか重力魔法とかを併用して宇宙をパーッと飛んでいけないかなー、
などと馬鹿丸出しの考えをした事は隠している。
「ってそんな訳があるかー!火星ってのは岩だらけで砂だらけであっついのよ!」
「いえ、僕はただ可能性をですね……。しかし地名や地形に無視出来ない程、似た所が
あるのも事実なんです。」
「あのー……良いでしょうか?」
荒唐無稽な話を皆が信じられない中、宮崎が控えめに手を上げる。
「この魔法世界は"異界"、現実に重なり合う様に、或は一歩ずれた所にある物にあるとされて
ました。日本では竜宮城とか高天原、場合によっては天国とか地獄とかもですが。
問題なのは広大な異世界には、それに見合った広大な現実世界の土地が必要と言う点です。」
「…………ほう?」
「私と夕映がここに来る前疑問に思っていたのは、広大な世界に対応する現実世界の空間は
どこか?と言う事だったのですが……その答えがこれ。」
―――私達の住む地球と同じ時空にある火星を媒介に、その上に重なる様に存在する世界、
それが今いる『魔法世界』と言う推論が成り立つって事か。
「す……すっごーい!つまりここはホントに火星ってわけね!」
「いつの間にか宇宙旅行してたって事ね、凄いわよ!大発見!!」
「凄いアル!私とうとう宇宙進出アル!」
「待って、大変だよ!ここが火星って事はつまり!!…………つまり?」
・・・騒いでいた連中が、漸くその答えに行きつく。そう、ここは世界軸は違えど火星。
地球から遠かろう。帰るのも大変だ。凄い発見でもある。つまり――
「……つまり、何?」
「……………火星だからどーだって言うのよ!?」
「意味無ぁああああああい!無駄知識ジャン!明日使おうとしてもどこも使うところないよ!」
あいつらが騒ぐがその通り。そんな情報が入った所で使う手段は私達にはない。
現状を打開して地球に帰るなり、はたまたフェイ
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