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ソードアート・オンラインーもしもあの時、サチが死ななかったらー
ALO T
帰還
第42話
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坊がサチ以外の女とイチャイチャするとは、これは高く売れそうだな。ふっふっふっふっ……。』
そこには何故か、ケットシー姿のアルゴもいた。しかもアルゴ、キリトとストレアのスキャンダルで大儲けを狙っていた。
クライン『クゥ〜、キリトの奴。あんな可愛い女の子とイチャイチャするなんて…羨ましい。』
一方のクライン。ストレアとイチャつくキリトを羨ましがっていた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
それから数時間後の夜。場所はケットシー領の首都、フリーリアの上空。
そこにリーファの姿があった。しかもリーファ、かなりのスピードを出して飛んでいる。そして今度は、空高く飛んで行く。高度は段々高くなり、月が目の前まで見えてくる。すると、リーファの眼前に赤いシステムタグが表示された。限界高度を告げるタグである。するとリーファはどんどん降下して行く。
リーファ『……。』
この時のリーファは、何か諦めたような表情を浮かべていた。
リーファが雲に突入しようとした時…、
≪ビュンッ??≫
風が吹いたと思うと、キリトがリーファを抱えていた。
キリト『どこまでも上って行くから心配したぞ、リーファ。』
リーファ『お兄ちゃん。』
キリト『もうじき時間だぞ。』
リーファ『そう…ありがとう。』
キリトが姿を現したのは、リーファを心配しての事だった。キリトにお礼を言ったリーファは、キリトと少し距離を置いた。
リーファ『ねぇお兄ちゃん。みんなSAOのアバターが使える様になったって言うのに、なんでお兄ちゃんだけは新規でアバターを作ったの?』
キリト『答えは簡単だよ。あっちのキリトの役目は終わったのさ。』
リーファ『そっか。』
リーファは、今まで気になっていた事をキリトに聞いた。
新生ALOになってから、SAOのアバターも使用可能になったので、サチやクラインを始めとするSAO帰還者は皆SAOのアバターを使ってはいるが、キリトに限っては新規でアバターを作製した。
それについて、リーファはずっと気になっていた。その問いキリトは、向こうのキリトの役目は終わったと答えた。それを聞いたリーファは頷いた。
それから暫し間が空き…、
リーファ『ねぇお兄ちゃん、踊ろ。』
キリト『えっ?』
リーファ『簡単だよ。ホバリングしながら、ゆっくり横移動するの。』
キリト『えっと、こうか?』
リーファから踊ろうと言われたキリトは驚いた。リーファはやり方を教えて、キリトはリーファと手を繋ぎながらやってみる。するとキリト、のみ込みが早いのかすぐに出来た。
リーファ『そうそう、上手い上手い。』
リーファはそう言うと、懐から小瓶を取り出した。
≪ぱかッ、パアァアア〜〜??≫
小瓶の蓋を開けると、小瓶の中から淡い光が漂い出すと同時に、バイオリンとハープを基調
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