19部分:第十九章
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
国の術にはあまり詳しくはないけれどね。それはわかるわ」
「はい」
相生論は五行思想のリンクの一つである。火から土が、土から金が。金から水が、水から木が、木から火が生じるという考えである。この論によって中国の王朝の変遷も語られる。水の秦から木の楚、そして火の漢である。司馬遷の史記にも書かれている。漢の高祖劉邦は赤龍の子とされたのはこのことに由来がある。尚漢の後の魏の曹操は土であり、その後の晋は金である。それぞれ属性があるとされている。この論理を続けていけば面白いことが一つ見える。清王朝は水の王朝であり、黒となる。その後の中華民国は木、即ち青だ。そして中華人民共和国は火、赤になる。蒋介石は藍衣隊というものを結成していた。所謂青シャツ隊である。中華人民共和国は言うまでもなく共産主義であるから赤だ。意図しているのであろうか、この二つは見事に一致するのである。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ