星降ル夜ニ
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「各チーム、隠密の参加者は前へ」
そう言ったのは昨日の予選の時に立体映像で出てきたカボチャだった。
「行ってくるぜ」
「頑張って!!」
「グレイさん!!ファイトです!!」
カボチャに言われグレイさんが前に歩いていく。ルーシィさんとウェンディがグレイさんにエールを送る。
「絶対負けんなよ!!特にガジルのチーム!!それと剣咬の虎!!大鴉の尻尾!!それと・・・」
「要するに1位を取って来ればいいってことです!!」
ナツさんがどこに負けるなと細かく言おうとするので俺が簡潔にそう言う。
『いよいよ始まりますね。果たして隠密とはどんなゲームなのか。解説のヤジマさん、注目の選手はいますか?』
『うーん、本命は剣咬の虎のルーファスくんだろうけど、ワスはグレイくんに注目したいねぇ』
チャパティさんとヤジマさんがそう言う。
『本日のゲスト、青い天馬のジェニーさんは?』
『もちろん、うちのタクトくんよ。すっごく強いんだから』
チャパティさんに注目選手を聞かれジェニーさんはそう答える。それにより会場のボルテージがより一層上がってくる。
「グレイ様、申し訳ありませんが負ける気はないですよ」
「当たり前だ。全力で来い」
ルール説明のためにカボチャの周りに集まった参加選手たちの中、隣同士に並んでいるジュビアさんとグレイさんがそう言う。
「悪いが俺も全力でやらせてもらう。ジュビアのために!!」
「あうう・・・」
リオンさんにそう言われジュビアさんは顔を赤くしていた。
「ほっとけよ、バカが移るぞ」
グレイさんはそう言った後、みんなが気になっていたであろうことをついに聞く。
「つーか、予選の時から気になってたんだが、お前何?」
グレイさんはカボチャに一歩歩み寄る。俺も気になってました。何かなあれ?マスコット?
「見ての通り、カボチャですぅ」
「あれ?質問した俺が悪いのか?」
カボチャから分かりきった答えを返され焦るグレイさん。
「ジュビアもカボチャに見えますよ?」
「いや、見た目はカボチャなんだが・・・中身が・・・」
ジュビアさんもどうやらグレイさんの言葉の意図を読みきれていなかったらしくグレイさんはなんと質問すればいいのかわからなくなっていた。
「毎年いるからあんま気にしたことなかったけど」
「たぶん、主催者側の役員だと思うの!!」
タクトさんとベスさんがグレイさんにそう言う。すると2人はカボチャの方を向き直り姿勢を正して頭を下げる。
「「キャラ作り、ご苦労様です!!」」
「ノーノー!!楽しんでやってるからいいんだカボ
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