星降ル夜ニ
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かな?
「ここでかくれんぼ?うわぁ、どこに隠れよう」
ベスさんは現れた街で隠れる場所を探している。
「かくれんぼにしてはおかしいだなぁ。鬼がいねぇ」
イェーガーさんは周辺に誰もいないことを不審に思いそう言う。ちなみになぜ俺がこんなに状況を見えているかというと・・・
『会場の皆さんは街の中の様子を魔水晶ビジョンにてお楽しみください』
ということで観客席のどこからでも見ることのできる巨大魔水晶ビジョンを見ているためだったりする。
『参加している8名は互いの様子を知ることはできません。
隠密のルールは簡単!!互いが鬼であり、追われる側なのです』
「なんだと?」
「どういうことなんですか?」
チャパティさんの説明がイマイチわからなかった俺。チャパティさんはルールの続きを話始める。
『この街の中で互いを見つけどんな魔法でも構いません、一撃を与える。ダメージの有無を問わず攻撃を与えた側が1ポイント獲得です』
ちなみに攻撃された方は1ポイントマイナスになるらしい。でもそれじゃあ隠密なんかじゃなくて激しい戦いになりそうな気がするんですけど・・・
俺がそう思っていると魔水晶ビジョンに映っているグレイさんたちの周りに何かが現れる。
「ん?」
「なんだろう?あれ」
俺とウェンディは画面をじっと見つめる。現れた何かは次第に人の形へとなっていき、やがてこの競技に参加している8名と瓜二つの人物たちがたくさん姿を現した。
「同じ顔がいっぱい?」
「うぷっ・・・」
「ナツさん!?大丈夫ですか?」
ルーシィさんがビジョンを見てそう言い、ナツさんが吐き気を催したことにウェンディが心配する。
「大量のグレイとか・・・気持ち悪ぃ・・・」
「グレイさんに限らず同じ顔がたくさんあったら気持ち悪いと思いますよ?」
ナツさんにそう突っ込む俺。さすがに俺は吐き気まではいかないけどね。
「これは厄介だな。どれが本物のグレイか、我々もわからなくなりそうだ」
エルザさんがそう言う。この中から本物の敵に攻撃しなきゃいけないのか、中々難しそうなゲーム。
『これは皆さんのコピーです。間違えてコピーに攻撃をしてしまった場合、1ポイントの減点となります』
チャパティさんがそう言う。コピーに攻撃してもいけないなんて、ますます難しそう・・・
『さぁ、消えよ!!静寂の中に!!闇夜に潜む黒猫が如く!!』
そのアナウンスと共に闘技場の人物像の近くに取り付けられている巨大な銅鑼が叩かれ、大きな音が鳴り響く。
『隠密、開始!!』
ついに大魔闘演舞の競技が始まった。俺たちはその様子を魔水晶ビジョンか
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