星降ル夜ニ
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!!」
「無理矢理キャラを濃くすんなよ・・・」
更なるキャラ作りを目指し始めたカボチャにグレイさんがそう言った。
「ちょっと待ってくださいや」
和気藹々とした雰囲気の中、大鴉の尻尾のナルプディングが割って入る。
「これから始まる隠密って競技、どんなもんか知りやせんがね、いーや、今後全ての競技に関してですがね、どう考えても2人いる妖精さんが有利じゃありやせんかね?」
「ああ?」
ナルプディングは決勝に2チーム残った俺たち妖精の尻尾を見てそう言ってきた。
「仕方ありませんよ。決勝に同じギルドが2つ残るなんてすごいことなんですから・・・か・・・カボ」
カボチャがそう言う。てかまだ完全に役作りできてないし。
「いいのではないかな?私の記憶が歌っているのだ。必ずしも2人いることが有利とは言えないと」
「オラも別に構わねぇだ!!」
「アチキもいいと思うよ」
「チッ」
剣咬の虎のルーファスさん、四つ首の猟犬のイェーガーさん、人魚の踵のベスさんが認めたことによりナルプディングは不満そうに舌打ちする。
「なんで2人だと有利になるの?」
「そこからでさ!?」
タクトさんはなぜか2人いるのが有利だと分かってなかったらしい。大丈夫なのかなあの人。
「さすがだねぇ、それが王者の余裕って奴かい?」
「仲間は君にとっても弱点になりうる。人質、強迫、情報漏洩。他にもいくつかの不利的状況を構築できるのだよ。記憶しておきたまえ」
「忘れなかったらな」
ルーファスさんに仲間が同じ競技にいる弱点を挙げられそう返すグレイさん。
「フィールドオープン!!」
ようやく参加者たちのお話に一段落ついたのでカボチャが隠密を行う会場を作り上げる。
「なんだ?」
次第に闘技場の中にたくさんの建物が建っていく。
「街!?」
「うわっ!!」
「でかいぞ!!」
「すげぇ・・・」
「どうなってるんですかこれ?」
次第に出来上がっていく街。もしかしてこれって具現化魔法か?すごい魔力だな。
「ジュビア!!リオン!!他の奴等はどうした?」
街が完成するとさっきまで近くにはずのジュビアさんたちがいなくなっていることに気づくグレイさん。
「みんなが消えた?」
ジュビアさんも同様にいなくなったグレイさんたちを探している。
「なるほど、こういう思考か」
リオンさんは何やらこの競技の意図を感じ取ったらしい。
「おおっ!!なんだこれ!?すげぇ!!」
タクトさんは現れた街に大はしゃぎでもはや競技のこと分かってないんじゃない
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