吉原炎上編
八訓
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本気だな、清太は。だが吉原の方はそうは思ってねえだろう。一回行ってみるか。
「行くのかい?」
「ああ?なんのことだ?」
ばれた?やっぱかなわねえなババアには。
「あんた、吉原の意味分かってんのかい?」
「男の夢をかなえる場所だろ?」
「そうじゃないよ。吉原には裏の顔があるってことさ。」
裏の顔ねえ。まあ、ああいうところはそういうのありそうだな。
「吉原は地上の法が通じない、治外法権の地だ。そして、それを実現しているのはある、一人の男の力。夜王、鳳仙。吉原桃源郷の老主、吉原の最高権力者。幕府のじゅうちんも手出し出来ない常夜の王。やつに目をつけられたやつはもう二度と日の光を浴びることはないなんて言われてそうだ。」
「夜王鳳仙か・・・・・」
吉原
「んなこったろうと思ったぜ。」
やっぱ相手にされてねえな。勝手に清太の金を使いやがって。そいつらは俺が成敗した。
「最初っから金で会えるやつじゃねえよな。」
俺は清太の金を使っていたやつの財布を抜き取る。こんぐらい見逃してもらえんだろ?
「姉ちゃん、お代はいくらだ?」
「それは結構です。すっきりさせてもらいましたから。」
「清太の知り合いか?」
「ここは子供のくるところではないので、結構有名だったんですよ。」
ふーん
「日の輪と清太を合わせるおつもりで。」
「いつまでもガキに居座られても迷惑でね。金のないやつが日の輪と会うにはどうすればいい?」
「あきらめた方がいいかと、ここは吉原桃源郷、地上とは違う法を持った一つの国。ここの掟に従わなければもう地上へ帰れませ
「 トンッ!」かはっ!」バタッ
俺はこの姉ちゃんのうしろを取り気絶させた。悪いね。分かってんだよ、振袖の下に得物隠してんのはよ。てめーらとは場数がちげえ。
ピィーピィー
さて逃げるとすっかねえ。
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