マブラヴ
1056話
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せなかったのか、殆ど反射的な勢いで言い返す。
それに向かってあやかは、オホホホと笑い声を上げながら意地悪い視線を送りつつ口を開く。
「それは決まってますわ。アスナさんのお腹のお肉に決まってるじゃありませんの。この前の水着姿でも……いえ、これ以上は可哀相ですから止めておきましょうか。とにかく、アスナさんは体積の増えたそのお肉で私達を守る壁として活躍してくれればいいのです」
「いいんちょ、あんた……言ってはいけない事を言ったわね……大体、私の身体のどこに無駄なお肉が増えてるっていうのよ! ほら、見てみなさい!」
そう言いつつ、着ていたワンピースを脱ごうとする神楽坂。
「アスナ、あんた朝っぱらからストリップショーとか、そういう趣味なの? まぁ、アクセル君なら喜んで見ると思うけど」
円のその言葉で神楽坂も我に返ったのだろう。既に青いレースのブラが半分程見えていたが、慌てて服を下ろす。
……ちなみに、俺だけじゃなくて陰陽師の男も神楽坂のストリップショーを眺めていたのは、男としてしょうがなかったのだろう。
まぁ、実際神楽坂は外見だけで言えば文句なしに美人と言ってもいいしな。……性格で大分損をしてるが。
「と、とにかく、私がこのかといいんちょの護衛をすればいいのね!」
「ええ、お願いしますわ。頼りにしてますわよ?」
……つい先程まで神楽坂を煽っていたとは思えないあやかの言葉に、話の成り行きに……特にストリップで動きを止めていた桜咲が、信じられないものでも見るような視線を向ける。
「近衛もそれでいいか?」
「うん、うちで役に立てるなら任せてな」
「ちょっ、ちょっと待って下さい。だから避難を!」
ようやく我に返った陰陽師が告げてくるが、あやか達はそれを無視して早速戦闘の準備を始める。
そんな女達を待っている間に、陰陽師に向かって口を開く。
「落ち着け。どのみち俺達を避難させるって事は、相当の苦戦が予想されるんだろ。なら大人しくこっちの力を借りておけ」
「ですが……」
結局、詠春にこっちから話を通すという事で納得させ、俺達は朝食もそこそこに関西呪術協会の本部を出て行くのだった。
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