マブラヴ
1056話
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は分からないが。
……もっとも、それは酒呑童子と名乗っている鬼が本物ならの話だ。
一度殺されたのだから、恐らくこっちに向かっているのは本物じゃない……と思う。
「鬼とかの妖怪は復活したりするのか?」
陰陽師へと尋ねる。
陰陽師は前鬼、後鬼といったような護衛を用意するし、その護衛として召還された鬼が使われる事も珍しくはない。
実際、修学旅行の時には天ヶ崎も近衛の魔力を使って大量の鬼を召還していたのだから、決して的外れではないだろう。
陰陽師は俺の質問に難しい顔をしながら頷きを返す。
「基本的に復活するという事はないと思いますが、絶対ではありません。可能性として考えれば、十分に有り得るかと。特に酒呑童子ともなれば、鬼の中でもかなり上位の鬼ですから」
なるほど。そうなるとやはりこの酒呑童子は本物である可能性もある、か。
……それでも、何故こんな朝っぱらから姿を現したのかという疑問はあるが。
鬼にしろ、妖怪にしろ、そういうのが跋扈する時間帯というのは夜が最適の筈だ。だというのに、堂々と朝っぱらから姿を現す。
まぁ、何かあるのは確実だろうが……
「とにかく、説明は以上でいいですね! ですから、早くここから避難して下さい!」
少しでも早く、1分1秒でも早く避難させたいとばかりに告げてくる陰陽師に対し、俺は首を横に振る。
「いや、今回俺達がここに来たのは、シャドウミラーと関西呪術協会の関係をより発展させる為だ。俺達がここで避難するというのもいいだろう。だが、俺達がここに来た目的を考えれば、共にその酒呑童子を倒した方がいい。幸い、ここにいるのは全員が全員それなり以上の腕の持ち主……」
そこまで呟き、ふと言葉を止めて他の面々を見回す。
あやかと円はまず問題ない。円は日常的に実働班の訓練を受けているし、あやかにしてもエヴァとの訓練は欠かしていないのだから。
桜咲も、神鳴流の剣士として近衛を守る為には実力を発揮……いや、実力以上の力を発揮するのは問題ない。
その近衛にしても、戦闘力に関しては期待出来ないが後衛の回復役としては十分過ぎる能力を持つ。
そういう意味で、問題なのは神楽坂な訳だ。
いや、魔法無効化能力を持っているし、俺やネギと魔法界に行ってフェイトに強制的に転移させられた時に相当鍛えたってのは知っている。
だがそれはこの世界においては4年も前の出来事だ。
勿論その4年の間ずっとダラダラしていた訳ではなかっただろうが、それでも最近は大学に、バイトにと忙しかった筈だ。
戦闘力というのは、怠ければすぐに落ちる。
俺にしても何だかんだ言いつつ魔法球とかを使って訓練とかはきちんとしてるしな。
つまり、今の神楽坂は……
「ちょっと、何よ」
そ
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