第6話 裏切った者への接触
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なぁ。
そう考えた瞬間、俺の背筋に氷柱が差し込まれたような、そんな不思議な感覚を味わった気はする。
気の所為、気の所為だよな……?
そうして日本付近に付いた俺は数日の間、九州の太平洋側に置いてアストラナガンの索敵能力を全開にしつつ、霧に発見されないためにステルスであるASRSを展開して様子を窺っていた。
どうして九州の太平洋側の辺りに張り付いていたのかといえば、401が戦闘を行う時には必ずと言って良いほどに九州付近を舞台にしていることがあげられる。
目的地に付いて暇になった俺は、連れて来ていたハロに指示を出して日本政府を含めた各国の情報を集めるんだが、やはりというべきか、一つの目立つ情報が俺の目を引く事になった。
「AGX−1ブラックエンジェルって…… もしかしなくてもアストラナガンを人類側から呼称したものかね……?
まあ簡単に言えばアストラナガンの通称というか、コードネームみたいなものをみつけたからというのが一番の理由だったりする。
やっぱりこっちの世界というかスパロボの世界じゃなくても、アストラナガンのコードネームはブラックエンジェルというのは確定のようだ。
「まあ、髭男なんて言うコードネームをつけられた某隊長よりはマシか」
中二っぽいが少なくとも、マスタッシュマン(髭男)なんていうコードネームを付けられた某隊長よりも断然マシだ、これでアストラナガンに琴璃が登場していればエンジェルという部分には賛同できるが、乗っているのがむさ苦しい男というだけで、人類側は知らない方がマシなのかもしれないな。
だけど、これで今までアストラナガンの性能をある程度絞って運用してきた事は正解だったと言える事でもある、何しろ、全力で戦っていたりしたら霧と人類がこっちに向かってきた可能性もあるんだしな。
まあ、その場合は恐らくというか大きな確率で人類と霧が互いの足を引っ張り合う可能性が高いけどな。
「琴璃からの定時連絡も受理、いつも通りの日常みたいだな」
ここら一体の様子を探りつつも琴璃からの提案で、連絡を定期的にやり合う事になっているのだが、要約すればいつもどおりに訓練とか勉強を終わらせてるよ、的な連絡が来ていた。
まあ、一人で寂しいからなるべく早く帰って来てね、みたいなことが書かれているのは素直に同居人として嬉しいものがある、帰りを待ってくれる人がいる嬉しさをここに来て味わうなんて思いもよらなかったな、本当に。
そうしている内に周辺の状況が変化していくのを、アストラナガンのセンサーが拾った。
「鹿児島県の坊の岬沖に艦隊が続々と集結している……?」
それは霧の艦隊が坊の岬沖に集結しつつあるというものだっ
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