暁 〜小説投稿サイト〜
『All MYSELF』
『PITY』

[2]次話


今にも泣きそうな蒼空。
そんな蒼空を見上げて『僕も一緒だよ』と呟く。

母からの愛なんて無い、在るわけが無い。
解ってたけどね、やっぱり面と向かって切り捨てられるのは辛かった。

『ほら、やっぱり』
諦めてはいたけど何故だか泣きたくなる。
覚悟などとっくにしてる。
期待など欠片も無かった。

愚か者な僕。
こんな解ってた事で、泣きそうになる僕は、滑稽としか言いようがない。

僕じゃなく、あのヒトを信じて疑わない貴女は、母なんかじゃ無いと...

母からの愛なんて在るわけが無い。

傷を背負うもの同士なのに、此処の皆に、哀れだと罵られてる気分になるのは何故?

其れは、僕が僕自身を哀れんでるから?



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