暁 〜小説投稿サイト〜
『ワガママコトバ』
『Flower』

[8]前話


こんなにやりきれない感情は何なんだろう。
傷付けたくないのに、もしかしたら僕が傷付けてしまったのかも知れない。

汚れを知らない可憐でか弱き花が泥水浴びるのは嫌だったんだ。
神聖な花が汚された事がおぞましかったんだ。

だから僕が何も出来ない汚された花の代わりに...。

此は、僕の歪んだ愛で、歪んだ正義。

夢見てる様で掴めない現実。
でも、確かな現実。

僕の罪は僕が赦さない。
たとえ汚された花が赦したとしても。

僕の過去、傷、過ち、すべて知ってる其の花は、汚れてる僕を包み込んだ。
涙は流れてるのに、どことなく凛としていて美しい。

心の奥は汚されずに済んだみたいで、僕は安堵の涙を堪えた。

僕は、間違いなく愛してた。
目の前に在る可憐で美しき花を...



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