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ソードアート・オンラインーもしもあの時、サチが死ななかったらー
ALO T
帰還
第41話
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通りに来たので、遅刻してないと言ったが、里香の言葉を聞いた和人は恨めしい表情を浮かべた。
あまりにも理不尽な言い分である。
という訳で本題。
『『『『SAOゲームクリア、おめでとう??』』』』
オフ会というのは、SAOゲームクリアを祝うための物だった。
早速和人は、テーブルのあるカウンター席に腰掛けた。
和人『マスター、バーボン頼む。』
≪スッ≫
エギル『≪ニッ≫』
和人『……。』
和人がオーダーすると、エギルは飲み物を出した。
因みにバーボンはお酒の一種。飲み物を出したエギルはニッと笑みを浮かべた。
和人『なんだ、ただの烏龍茶か……。』
恐る恐る一口。すると飲み物は、ただの烏龍茶であった。まぁ当然と言えば当然だろう。
『エギル、俺には本物をくれ。』
すると、おでこにバンダナを巻いた男が、エギルに本物のバーボンを出すように言った。この男はクラインこと壷井 遼太郎。とはいえ、リアルでは、和人達からはクラインと呼ばれている。余談だがエギルも同様。
和人『クラインいいのか、この後仕事だろ?』
クライン『何言ってんだよ。仕事やら残業やら飲まずにやってられっかっつーの。』
和人はクラインを咎めたが、当のクラインはそれを言い切り捨てた。
『お久しぶりです。』
和人『これは、シンカーさん。確か、ユリエールさんと結婚したそうですね。おめでとうございます。』
突然、若い男性が和人に話し掛けて来た。
この男性はシンカー。<軍>のリーダーだったが、第32~33話の一件で<軍>を解散させ、SAOクリアの後にユリエールと入籍を果たした。
和人『そうだエギル、<ザ・シード>はどうなった?』
エギル『スゲえ事に成ってるぞ。ミラーサーバが50,ダウンロード総数が10万越え,稼働中のサーバは数百くらいだ。』
和人『そうか。』
<ザ・シード>というのは、和人が茅場 明彦から託された種の事。
和人は退院早々、エギルに解析を依頼。
その結果、<ザ・シード>と呼ばれるフルダイブ型バーチャルMMOのパッケージデータと判明。
つまり、サーバを<ザ・シード>にダウンロードする事で、誰でもネットワーク上に異世界を作り出せるとの事。
それを知った和人は早速、エギルに頼んで<ザ・シード>をネットワーク上にアップロードして貰った。
これにより、バーチャルMMOは見事復活し、ALOも復活。そのデータは他の運営会社に引継がれる事となり、更にそれ以外に多くのゲームサーバが立ち上げられ、コンバート機能も整いつつあった。
『和人。』
和人『どうした琴音?』
琴音『直葉が提案があるって言ってるけど……』
和人『スグが?』
すると和人、後ろから誰かに話し掛けられた。
和人が後ろを向くと、そこには少女がいた。
この少女は、
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