竜宮編
三訓
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「よかったわね、みんな無事で。」
「どこがよかったんだよ?連絡手段も飯も家もねえんだぞ。どーすんだ?」
俺たちは前回の爆発のあと運よく亀以外全員が同じ無人島に辿りついた。しかし、ここからどう助かればいいってんだ?
「これだけ頭数が揃っているんだ。みんなで知恵を振り絞ればなんとかなるはずだ。さしあたって、考えなければならないのはこの島の脱出方法とそれまでの生活方法だ。」
九兵衞が意見をいう。この状況で冷静な判断はさすがだ。
「いや、それよりもまずリーダーを俺が決めといた方がいいだろう。」
ヅラが変なこと言いだした。
「なんで最初からお前に決まってるんだよ。お前だけはリーダーにさせねえよ。お前がやるくらいなら俺がやるわ!」
「いや、ここは私にまかせるアル!」
「やっぱりここは私がやったほうがいいんじゃない?」
「どんだけみんなリーダーやりてえんだよ!」
「じゃあもう、長谷川さんでいいんじゃね?年長だし。無人島ぐらい粋がらせてやろうぜ。」
「やな言い方すんじゃねえよ!ごめんこうむるよ、そんなリーダー!」
「そうね!マダオにはカーテンの開け閉め係がお似合いアル!」
「何そのどーでもよさそうな係!?それにここにはカーテンなんてないからね!」
「人生のカーテンを閉める係アルよ。」
「死ねってか!死ねって言ってるよこの子!」
「まあ、寝床にせよ食料にせよ、まずはこの島を探索しないことには始まらない。今日のところは、寝床班、食事班、探索班、カーテン係の四つに分けるか。」
「カーテン係いらねえよ!」
マダオうるさい。
「はいっ!私、食事班希望します!」
お妙が食事班を希望した。お妙が食事を作ったりしたら全員一瞬であの世行きだ。
「お妙の意見却下!食事班が科学毒殺班になるへぶらぁっ!」ビシッ!
で結局、俺は探索班となった。メンバーは俺に神楽にヅラだ。
「はあ、せっかくの夏休みがこんなことになるなんてよ〜。」
「たまにはこういうのもいいアル。キャンプみたいアル。」
「もしかしたら、一生出られねえかもしれねえんだぞ?」
「さすがリーダーだ。この窮地に冷静さを保つどころか楽しんでいるとは。それでこそ侍だ。」ポン
「侍じゃねえよ、触んなよ!」バシッ
「へぶっ!銀時よ、お前もリーダーを見習ったらどうだ。いつもいつも、くだらん愚痴ばかり垂れ流しおって。そんなに不満があるなら攘夷志士にでもなりなボーン。」
「てめえは俺の母親か?それにさりげなく攘夷志士の勧誘してんじゃねえよ!・・・・・
・・・・・・・・・あれ、なんだ?」
目の前に四角い鉄の箱のような物がある。
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