竜宮編
二訓
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銀時sid
「むっかしーむっかしーうらしまはー♪
トーバツしたかめをーつかまえてー♪
りゅうぐうじょうへいってみればー♪」
「やめてくれません、その歌?」
「きゃっほーい!竜宮城で夏休みアル!」
「いやー、まさか竜宮城が実在してたなんて。浦島さんも実際にいた
んですか?」
「ええ。僕は知らないっすけど、初代の亀が連れてきた人が浦島さんって人で、以来僕らはお客さんのことを浦島さんって呼んでるんす。」
「聞きました銀さん!僕らのこと浦島さんだって!歴史に名を残しましたよ!」
今、俺たちはボートに乗り竜宮城を目指している。なぜこうなったのかというと、前回捕まえた亀、名前は亀梨だってか?が実は、竜宮城のガイドをやっていたのだ。それで罪を見逃す代わりに竜宮城へ連れて行ってもらっているところだ。
「それはいいが、お客さんって俺たちから金を取るつもりじゃねえだろうな。」
「ギクッ、めめ、めっそうもない!確かに、竜宮城は一部のセレブのみが訪れることのできる桃源郷。しかし、亀はこう見えても仁義を通す生き物!寄せては返す波の如くきっちり恩を返すのが海の掟!」
「掟って、お前みたいな亀見たことねえよ。つーか本当にお前、亀なの?」
他の亀もこんな感じなんかねえ。
「皆さんには特別にドリンク飲み放題サービス券わお付けします!」
「「タダにしろよ!」」
俺と神楽が亀梨の顔面に蹴りをかます。
「ぐはっ!では、今回特別にポイントカードにスタンプが2倍つきます!」
「「タダにしろよ!」」
「ぶはっ!分かりました。ローションつけます!」
「なんの店だよ!」
こりねえな〜。どんだけ金をとりてえんだか。
「いつまでこいでんだよ。かれこれ二時間は漂ってんぞ。船舶免許もってんだろ?もっと一気にブワァッて行ける船もってねえのかよ?」
「以前、イルカと人身事故起こして、まだ裁判中なんですよ。」
「何やってんだあんたは!」
新八のつっこみ。
「まじかよ〜こりゃあいつ着くか分かんねえなー。ん?」
なんだあれ?なんか、ものすごいスピードで動いてんだけど。クルーザーか・・・・・つーかあれって!
「姉上!?そして久兵衛さん!」
「あら?どうしたの新ちゃん、こんなところで?」
志村妙。みんなからはお妙と呼ばれている。新八の姉。見た目はおしとやかだが、とんでもなく凶暴な女。
柳生九兵衛。お妙の幼なじみ。剣術の名門、柳生家の跡取りで神速と謳われている。以前勝負したが異名に違わぬ実力を持っている。名前は男っぽいが一応女だ。だが今まで男として育てられてきたので立ち振る舞いは男そのものだ。お妙が大好きで男になり結婚したいとも思っている。
「どうして
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