竜宮編
二訓
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こんなところに!?久兵衛さんとショッピングに行ってたんじゃ・・・・」
「お妙ちゃん、九ちゃん、いいカジキマグロが釣れたよ。竜宮への道すがら、さばこうか。」
「なんだあの亀はー!」
「ちょーカッケェ!黒光りしてるネ!」
「胸毛生えてるよ!カジキつってるよ!」
「つーか亀なのか、あれ?」
「もしかして、姉上たちも?」
「この者の娘が悪い男に引っかかっているのを助けてな。いいって言ってるのに聞かんのだ。」
「きだいの悪だねありゃ。ちょっと飛ばすよ。この時期の竜宮城、混むから。」
「じゃあね、みんな。何をしてるか分からないけど危ないから早く陸に戻るのよ!」
「待って姉上ー!」
「俺たちも乗せてくれー!」
「姐御ー!」
「おいぃぃぃ!どうことだよ!なんで亀が複数存在してんだよ!そう簡単には行けないんじゃなかったのかよ!?」
「まずいですよ!あの亀、混むっていってましたよ!」
このままじゃ入れなくなって時間を無駄にするだけだ!
「くそやろー!負けてたまるかあぁぁぁぁ?」
いきなり横に巨大な黒船が現れた。一瞬、前世では俺ってこの黒船のように見えてたのかななんて思ってしまった。
「見てください、あれ!」
「マダオだあ!」
「つーかとなりの亀はなんだ?ぜってーいじめられねえだろあんなの!?」
彼の名は長谷川泰造。あることがきっかけで無職になったダメ人間だ。もう、グラサンと借金しか残っていない。みんなは彼のことを、全くダメな大人、略してマダオと呼ぶ。
「やあ銀さん。俺が身を投げようとしたら、この亀が助けてくれたんだ。」
お前が助けられたんかいぃぃ!
「長谷川さん、いい澄まし顔が手に入った!竜宮がてらにさばこうか?」
「いい澄まし顔ってなんだー!どうやってさばくんだそんなもん!」
「艦長ー!上空に謎の巨大飛行物体が!」
「何?」
巨大な飛行物体?・・・・・・なんか、知ってる奴が乗ってる。
桂小太郎。あだ名はヅラ。攘夷戦争が終わってもなお幕府に仇なす攘夷志士。実力は狂乱の貴公子という異名があるほど。俺の幼なじみ。性格は糞真面目だが、かなりの馬鹿。いつもどこか人とずれている。
「あれは、まさか!・・・・・・スッポンだな。」
なんであんな巨大なスッポンが空に飛んでんだよ!まさかあいつ怪獣か!?
「なんか、少し間違ってるんですけど。」
「いや、俺たちだって乗り物はボートだぜ?
そんでガイドは・・・・・・・・・・・・」
ヅラと一緒にいるのは・・・・・・・サル、キジ、イヌ、そして桃太郎だ。
「やっぱり間違ってるよ!昔話間違ってるよ!」
「銀時!こんなところで会うとは奇遇だな!俺はこ
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