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ソードアート・オンライン〜Another story〜
ALO編
第128話 激闘の予感
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それは、コンソールから、竜の谷から離れ……古森の中を歩いている時の事。
因みに、翅の滞空制限のせいで、飛べなくなり、翅休めも兼ねた
歩き
(
ウォーク
)
である。
「それで?」
「ん?」
「『ん?』じゃないわよ! ちょっと、さっき、教えてくれるって言ったじゃない!」
「……誰が言ったんだよ。……オレは『知らない方が良い』としか言ってない。教えるなんて、一言も言ってないぞ?」
「んなっ!?」
こんな感じのやり取りが、かれこれ10分以上続いている。
リタはと言うと、さっき小っ恥ずかしいセリフを言ってしまった事の羞恥心を吹き飛ばす様に、疑問のあるあのコンソールの中身を聞こうとしたのだが、ドラゴは特にこれといって何も言わない。
ただ、はっきりとは判らないとだけだった。……全ては世界樹の上に行かないと判らないと。
「あ〜んな顔してたんだから、わかんないって言ったって、絶対何かあったんでしょ?? 教えなさいよ!
ALO
(
ここ
)
で変な事してるんなら、あたし達だって無関係じゃないでしょ!?」
「……馬鹿言うなって。今ここで、プレイしてるプレイヤーに何かしようものなら、あっという間にメディアを伝って広がる。アーガスの二の舞になるだろう?……そんな事、絶対にしない。経営者なら」
「む……、ま、まぁそうだろうけど」
リタは、それについては納得していた。
以前のあの何千もの死者を出した日本の歴史上でも極めて大きな事件となった《SAO事件》の事がある。如何に、根強い人気があるとは言っても、根も乾かぬ内に、何かをしようものなら、どういうことになるかは火を見るより明らかだろう。
SAOをサービス、運営していたアーガス社は開発費や被害者への補償で莫大な負債を抱えて解散した。その後処理、SAOサーバーの維持管理としてこのALOを運営している《レクト》に委託されたのだ。
「そ、それじゃあ、記憶がどーとか言ってたのは、どーなったのよ? なんでこの世界にドラゴの記憶が転がってるの? ……電脳世界の住人だったりすんの? あんた」
「……それについては違うとだけ言っておく。オレ自身も判らない所が多くてな。……これも、あの上に行かないと判らないみたいなんだ」
「はぁ、今の 冗談のつもりだったんだけど、真顔で返されたら……」
リタは、ため息を吐きながらそう言っていた。そして、後もう少しで、ルグルー回廊だという所で。
「……わかったわよ。……全部判ったら、そして、あんたが話せるなら、教えなさいよ? ……無理にはもう聞かないから」
「……ああ。判った」
ドラゴは、きょとんとしながら、リタを見た。
当然、リタはその表情になる理由がいまいち判らない。だから、訝しんでしまうのも無理はない。
「……なによ
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