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ソードアート・オンライン〜Another story〜
ALO編
第128話 激闘の予感
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しばらく考えてから、ぽつりと答えた。
「好き……好き……、それはいつでも一緒にいたい。……一緒にいると、どきどきわくわくする。……そんな感じかな……」
リーファの脳裏に浮かぶのは現実世界でのこと。浮かぶのは、リーファではなく直葉。そして、その隣にいるのは和人。
その笑顔が過ぎった。ずっと、想っていた事だった。
――…でも、何故だろうか。すぐ隣で瞼を閉じ、俯いているアバターの横顔と重なって見えた。
でも、直ぐにはっとし、視線を逸らす。……そして、息を呑んだ。ずっと、心に隠してきた思慕、それがキリトにも感じる、感じてしまっているんだから。
それを見たユイは、首をかしげた。
「どうしたんですか、リーファさん?」
その言葉に、一気に顔が紅潮して、そして動揺してしまったのは言うまでもないだろう。
……その後キリトもまるで狙ったかのようなタイミングで起き上がった為、思わず文字通り飛び上がってしまうリーファだった。
〜ルグルー回廊前〜
更に数分後。
2人は洞窟の前にまでたどり着いた。その洞窟は殆ど垂直に切り立った一枚岩の中央に四角い穴が開いている。入り口は十分な広さであり、入り口周囲の壁は不気味な怪物の彫刻で飾られていた。
「……この洞窟、名前はあるの?」
キリトがそう聞くと、リーファは頷きながら答える。
「ここは《ルグルー回廊》っていう名前。えっと、確かルグルーってのが鉱山都市の名前かな」
「ふうん……、そう言えば昔の、とあるファンタジー映画にこんな展開があったなぁ……」
ニヤリと笑うキリトの顔を横目で睨むリーファ。それは、恐らく古典ファンタジー小説を映画化したものの事だろう。リーファは……直葉は和人のえやに数年前にでた愛蔵版のボックスがあったので、勝手に借りて観ていたのだ。
「……知ってるわよ。山越で地下鉱山を通ると、でっかい悪魔に襲われるんでしょ? でも、ごあいにく様、ここに悪魔型モンスターは出ませんから」
「なーんだ、そりゃ残念」
「ふーん、確か最初にお姫様を助けた役〜とか言ってたけど、そっちもごあいにく様、この辺りのモンスターだったら、あたしも切り飛ばしてあげるから、ファンタジーみたいな展開にはならないわよ。でも、そんなに愉しみなら、ぜ〜んぶキリト君にお任せしますけど?」
そう言うと、そっぽ向いてリーファはすたすたと先へと進む。キリトは軽く笑うとリーファに続いた。
「そう言えばさ? キリト君は魔法のスキルはあげてるの?」
「あー、まあ種族の初期設定のやつだけなら……、使ったことはあんまりないけど……」
「ふーん。えっと、スプリガンの魔法ならここ洞窟だし、得意分野よ。風魔法よりもずっとね?」
「へ
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