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ソードアート・オンライン〜Another story〜
ALO編
第128話 激闘の予感
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束をした事だ。
――アスナを助けるまで、約束を果たすまで、自分の戦いは終わらない。
キリトは改めて……心に深く決意を刻み込んでいた。
そして、暫くして。
「お待たせ! モンスターは出なかった?」
リーファが休憩から戻ってきた。
キリトは軽く手を上げて答えると、『次は自分が落ちる番だな?』と言って態勢に入った。
「じゃあ、護衛よろしくな」
「……うん、いってらっしゃい」
何処となく、悲しそうな雰囲気を出しているキリトを見て少し思うところがあるリーファ。人を探しているとも言っていた、それも簡単な問題じゃないとも。そして……。
(……ドラゴ君とも何かあるのかな?)
リーファはそこも気になっていた。2人と知り合ったのは、殆ど同じタイミングだった。でも、その会話はまるでずっと以前から知り合っている様な、そんな感じもした。
「でもまぁ、フレ登録もしたし……、またいつでも会えるよね。流石にログアウトしてたら無理だけど」
「ドラゴさんのことですか? リーファさん」
「わぁっ!?」
リーファが独り言を言っていた所に話に入ってきた、小妖精を見て思わずリーファは仰天していた。
「あ、あなた、ご主人様がいなくても動けるの??」
普通であれば、ご主人……即ち、キリトが所有しているピクシーである以上は、彼のメモリ内に存在しているものだ。だから、一度ログアウトをしてしまえば、ピクシーも専用のカテゴリーに収納される、と推察していたんだ。
そして、当のユイはと言うと、胸を張って頷いた。当然!といった顔で。
「そりゃそうですよ! 私は私ですから。それと、ご主人様じゃなくて、パパです」
「そういえば……なんであなたはキリト君の事、パパって呼ぶの? もしかして……その、彼がそう設定したの?」
リーファの反応が正しいだろう。自身の事を見れば簡単に父と娘だと言う風に受け入れにくい。だから、ドラゴの反応が……ユイにとって嬉しく、そして同時に悲しくもあったのだ。ユイは、軽く首を振って答える。
「パパは、……パパ達は、私を助けてくれたんです。オレの子供だ、って言ってくれたんです。ですから、パパなんです」
「そ、そう……(ん?達?)」
リーファはやはり事情は飲み込めない。
そして、その複数を指す言葉にも気になったが、そもそもよく理解できてなかったので、軽く流していた。
「……パパのこと、好きなの?」
リーファは何気なくそう訊ねた。すると、ユイは真剣な表情でまっすぐに見つめ返す。
「……リーファさん。好きってどういうことなんでしょう?」
「っ……ど、どうって」
聞いておいて、どうかと思うが……思わず口ごもってしまうリーファ。
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