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ソードアート・オンライン〜Another story〜
ALO編
第128話 激闘の予感
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、本当だったとしても、今を楽しんでる妖精達には関係が無い事だから。
自分の胸の中に強く、強く秘めていれば良いとドラゴは思っていた。
現在プレイしている者達にも危害が加えられる様であれば、話は別だと思えるが、アミュスフィアの安全性、そしてあの事件の影響もあり、それはほぼ無いと言っていいだろうから。
――……全ては世界樹の上で。
〜中立域 古森〜
それは、ほぼ同時刻。
キリト達は、長時間プレイもあった為、少しの間ローテアウト……、リーファと交代でログアウト休憩をとっていた。この場所は、ホームタウンではなく、中立域。その為、即座にログアウトは出来ないのだ。故に、その無防備になっているアバターを守る、それがローテアウトである。
「……アイツはどうしてるかな」
今はリーファが現実世界へと戻り休息を取っている。キリトは、この世界の空を眺めていた。考えるのは、アスナの事、そして親友のリュウキ、隼人の事。……そして、この世界で出会ったあの男。
「ドラゴさん、の事ですか? パパ」
「……ああ、オレは一緒に行くと何処かで当たり前の様に思ってた。……ドラゴがあの男なら、尚更な。……でもやっぱり違ったみたいだ」
キリトは悲しそうな表情でユイを見つめた後、再びこの世界の空を見上げた。
高く……高く……広がっているその世界を。
「パパ……」
ユイも同様だった。
あのIDコードは間違いなくリュウキのものだった。……そして、それだけではない。雰囲気や、言動も何処か彼を思わせるものばかりだったんだ。そして、自分の事をキリトの娘だと言ってくれていた。
……ただのプライベート・ピクシー、ナビゲート・ピクシーと思っているのなら、そう表現はしないだろう。
でも……そう言ってくれた。ユイにとっては、優しくて、そして大好きな兄であり、キリトにとってはかけがえのない親友。
でも、それでも……。
「……大丈夫だ。必ず見つけてみせるさ。ママも、お兄さんもな?」
キリトは、にこりと笑うとユイの頭を指先で撫でた。言葉にすることで、自分を奮い立たせたかった。希望を持てて、それが奪われた時の落胆は計り知れない。……現に今がそうだった。
今は、アスナがこの世界にいると言う可能性が高い事もあり、まだ平静だったけれど。もし、そうじゃなかったら……。
「……はい。パパ。レイナお姉さんも待ってるんですよね? お兄さんの事」
「ん? ……ああ。レイナともしっかり約束をしてきたよ。必ず見つけるってな?」
「……私も、頑張ります。また、また、皆と一緒に過ごしたいですから」
「そうだな……」
ユイの言葉にキリトは、深く頷いた。それは、あの朱い空の下で約
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